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奈良県天理市・奈良市・橿原市・田原本町の児童発達支援・放課後等デイサービス

子育てに大切なこと|発達が気になるお子さまとの関わり方

発達が気になるお子さまとの毎日の中で、「どうほめたらいいのか分からない」「言っても伝わらない」と悩む保護者の方は少なくありません。このページでは、ほめ方・声かけ・ことばの育て方・遊びなど、ご家庭で無理なく取り入れられる関わり方を、国の資料をもとにまとめました。すべてを完璧に行う必要はありません。できそうなことから一つずつ試してみてください。

このページの要点

  • できたことや頑張ったことを、その場で具体的にほめる
  • 「〜しないで」より「〜しようね」と、してほしい行動を短く伝える
  • 予定や手順を前もって伝え、見通しを持てるようにする
  • 保護者が関わり方を学ぶ方法として、ペアレント・トレーニング(ペアトレ)がある
  • 保護者の方も一人で抱えこまず、相談先を頼る

関わり方で大切にしたい3つのこと

発達が気になるお子さまの中には、ことばだけの説明が伝わりにくい、急な変化が苦手、注意されることが続いて自信をなくしやすい、といったお子さまがいます。次の3つを意識すると、お子さまも保護者の方も過ごしやすくなることがあります。

  1. ほめる:よい行動に注目し、増やしていく
  2. 伝え方を工夫する:短く、具体的に、目で見て分かる形で
  3. 見通しを伝える:これから何をするか、いつ終わるかを前もって知らせる

ほめ方のコツ

ペアレント・トレーニングでは、子どもの行動を「増やしたい行動」「減らしたい行動」などに分けて考え、増やしたい行動をほめて伸ばす関わり方が取り入れられています。

  • すぐにほめる:行動の直後にほめると、何がよかったのか伝わりやすくなります
  • 具体的にほめる:「えらいね」より「靴をそろえられたね」
  • 取り組みをほめる:結果だけでなく、「最後までやろうとしたね」「難しいのに挑戦したね」と頑張ったことを認めましょう
  • 当たり前に見えることもほめる:いつもより早く着替えられた、自分から「おはよう」と言えた、なども大切なほめるポイントです

ことばでほめても伝わりにくいお子さまには、笑顔やハイタッチ、シールなど、お子さまが喜ぶ方法を組み合わせてください。

声かけのコツ

  • してほしい行動で伝える:「走らないで」→「歩こうね」、「散らかさないで」→「おもちゃを箱に入れよう」
  • 短く、一つずつ伝える:「手を洗って、着替えて、宿題をして」より、「手を洗おう」から一つずつ
  • 近くで、目を合わせて伝える:離れた場所から声をかけるより伝わりやすくなります
  • 目で見て分かる形にする:絵カードや写真、やることリストを使う
  • 変更や終わりは前もって伝える:「あと5分で終わりだよ」とタイマーを見せるなど

困った行動が続くとき

叱っても同じ行動が続くときは、その行動の「前」と「後」を観察してみてください。どんな場面で起きやすいか(きっかけ)、行動の後に何が起きているか(注目される、やりたくないことをしなくて済む、など)が分かると、対応を考える手がかりになります。危険がない範囲では反応を控えめにし、落ち着いたときや望ましい行動に切り替えたときにほめる方法もあります。

こうした関わり方を、保護者が順を追って学ぶ方法が、次にご紹介するペアレント・トレーニングです。

自分や他人を傷つける行動など、危険な行動が続く場合は、医療機関や相談機関に早めにご相談ください。

ペアレント・トレーニング(ペアトレ)とは

ペアレント・トレーニング(ペアトレ)とは、保護者がお子さまの行動の見方や関わり方を学ぶプログラムです。発達が気になるお子さまの保護者を対象に、少人数のグループで、数回から10回ほどに分けて行われることが多く、学んだことを家庭で試し、次の回でふり返りながら進めます。

ペアトレで学ぶこと

  • 行動を分けて考える:お子さまの行動を「増やしたい行動」「減らしたい行動」「危険で止めたい行動」に分けて整理します
  • よいところを見つけてほめる:当たり前に見える行動も含めて、増やしたい行動をすぐに具体的にほめます
  • 伝わりやすい指示の出し方:近くで、短く、具体的に伝え、できたらほめる流れを練習します
  • 環境の工夫:困った行動が起きにくいよう、見通しを伝える、やることを見える化するなどの工夫を考えます

期待されること

お子さまの好ましい行動が増えることや、保護者の方が「どう関わればよいか」が分かることで、子育ての負担感やストレスが軽くなることが期待されています。同じ立場の保護者と悩みを話せることも、ペアトレの大切な一面です。

ペアレント・プログラムとの違い

ペアトレより気軽に参加できるものとして、「ペアレント・プログラム」があります。お子さまの行動の見方や、保護者自身のよいところに目を向けることを中心に学ぶもので、ペアトレの入り口として、市町村などで行われることがあります。

どこで受けられる?

  • お住まいの市町村(子育て・障害福祉の窓口、保健センター)
  • 奈良県発達障害者支援センター「でぃあー」などの相談機関
  • 医療機関や、一部の療育機関

実施の時期や回数、費用は実施先によって異なります。まずはお住まいの市町村の窓口に問い合わせてみてください。

ぐりーんでのご相談

ぐりーんではペアレント・トレーニングは実施していませんが、半年に1回の保護者面談や送迎のときに、ご家庭での関わり方を相談していただけます。事業所でのお子さまの様子をもとに、ご家庭で試しやすい工夫を一緒に考えます。 また、講座はありませんが、ぐりーんが作った無料の練習ページ「おうちでできるペアトレ練習」で、場面クイズに答えながらほめ方や声のかけ方を練習できます(登録不要)。

この節の監修:佐野明香(児童発達支援管理責任者)

ことばを育てるかかわり

  • 顔を見て話しかける:お子さまの目線の高さで、ゆっくり、はっきり話しかけましょう。乳幼児に向けた抑揚のある話し方(親語・マザリーズ)も、自然なかかわりの一つです
  • お子さまのことばを広げる:「ワンワン」と言ったら「ワンワン、いたね。大きいね」と、少し足して返します
  • 身ぶりやサインも使う:ことばが出にくい時期は、指さしや身ぶり、サインでのやりとりもコミュニケーションの大切な一歩です
  • 読み聞かせ:絵を指さしながら一緒に楽しみましょう。慣れてきたら、お子さまにお話ししてもらい、保護者の方が聞き役になるのもおすすめです
  • 外国語にふれる:お子さまが楽しめる範囲で取り入れることができます。ぐりーんの特別支援プログラムでは、英語・中国語のマンツーマンレッスンも行っています

ことばの遅れや発音が気になる場合は、乳幼児健診や市町村の保健センター、小児科、言語聴覚士などに相談できます。ぐりーんのことば・コミュニケーションの支援プログラムもご覧ください。

遊びの中で育つ力

  • ごっこ遊び:おままごとやお店屋さんごっこは、役になりきる、ことばでやりとりする、順番を守るなど、いろいろな力を使う遊びです。大人は小道具やアイデアを少し手伝う程度にしましょう
  • シンプルなおもちゃ:積み木やブロック、クッションなど、使い方が決まっていないおもちゃは、お子さまが自分で工夫して遊べます(トレーニング玩具)
  • 音楽:一緒に歌う、手をたたく、楽器を鳴らすなど、リズムに合わせて体を動かす遊びは親子で楽しめます。ぐりーんではピアノ・ギターなどの音楽レッスンも行っています
  • 顔を合わせたやりとり:画面ではなく人と遊ぶ時間に、表情やしぐさを見ながらやりとりする経験を積めます

遊びや生活の中で育つ、やり抜く力や人と関わる力については非認知能力とはでご紹介しています。

生活リズムとメディアとの付き合い方

毎日おおよそ同じ時間に起きて寝ることは、日中を元気に過ごす土台になります。厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、こどもの年齢に応じた睡眠時間の目安が示されています。寝る前は部屋を暗くし、テレビやスマートフォン、タブレットの使用を控えるとよいとされています。

詳しくは睡眠による効果・運動による効果・食生活を見直そうをご覧ください。

保護者の方も一人で抱えこまないで

子育ては、保護者の方だけで抱えこむものではありません。保護者の方が休息をとり、気持ちに余裕を持てることも、お子さまとの関わりにとって大切です。困ったときは、市町村の子育て・障害福祉の窓口、保健センター、発達障害者支援センター、相談支援専門員などに相談できます。相談先や利用できる福祉サービスは初めてのお母さんへでもご紹介しています。きょうだいへの関わり方はきょうだい児とはをご覧ください。

ぐりーんでのご家庭への支援

見学やご相談は、各拠点(天理本店・菅原支店・橿原支店・田原本支店)にお気軽にお問い合わせください。

よくあるご質問

Q. 発達が気になる子をほめるときのコツは何ですか?
A. よい行動のすぐ後に、何がよかったのかを具体的にほめるのがコツです。「えらいね」より「靴をそろえられたね」のように伝え、結果だけでなく取り組んだことも認めましょう。ことばが伝わりにくい場合は、笑顔やハイタッチなども組み合わせてください。
Q. ことばがゆっくりなとき、家庭でできることはありますか?
A. 顔を見てゆっくり話しかける、お子さまのことばに少し足して返す、身ぶりや指さしでのやりとりを大切にする、絵本を一緒に楽しむ、といったことが取り入れやすい方法です。ことばの遅れが気になる場合は、保健センターや小児科、言語聴覚士などにご相談ください。
Q. かんしゃくが多いときは、どうすればいいですか?
A. まずは安全を確保し、落ち着くまで待ちましょう。どんな場面で起きやすいかを観察すると、予定を前もって伝えるなど、事前にできる工夫が見つかることがあります。危険な行動が続く場合や対応に困るときは、医療機関や相談機関にご相談ください。
Q. ペアレントトレーニング(ペアトレ)とは何ですか?
A. 保護者がお子さまの行動の見方や関わり方を学ぶプログラムです。行動を「増やしたい行動」「減らしたい行動」「危険で止めたい行動」に分けて考え、ほめ方や伝わりやすい指示の出し方、環境の工夫などを、少人数のグループで数回から10回ほどに分けて学ぶことが多いです。
Q. ペアトレはどこで受けられますか?ぐりーんでも受けられますか?
A. お住まいの市町村や、奈良県発達障害者支援センター「でぃあー」などの相談機関、医療機関などで行われています。ぐりーんではペアトレは実施していませんが、保護者面談や送迎のときに、ご家庭での関わり方を相談していただけます。講座はありませんが、ぐりーんが作った無料の練習ページ「おうちでできるペアトレ練習」で、ほめ方や声のかけ方を練習できます。

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※本ページの内容は、国の資料などをもとにした一般的な情報提供です。お子さまの発達や関わり方について心配なことがある場合は、医療機関や専門機関にご相談ください。

<参考文献>

  1. 厚生労働省 障害者総合福祉推進事業「ペアレント・トレーニング支援者用マニュアル」
  2. 国立障害者リハビリテーションセンター 発達障害情報・支援センター
  3. 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」

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この記事の監修者:久保 崇太郎(心理指導担当職員・保育士)
監修日・最終更新日:2026年10月16日

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