食生活を見直そう|偏食・飲み物・食事リズムの考え方
発達が気になるお子さまの保護者の方から、「甘い飲み物ばかり欲しがる」「どんな飲み物を選べばよい?」「食べられる物が少ない」といったご相談をいただくことがあります。このページでは、幼児・小学生の飲み物(飲料)の選び方と、ご家庭で取り入れやすい食事の考え方を、国の資料をもとにまとめました。特別な食事法ではなく、毎日の食卓で無理なく続けられることを中心にご紹介します。
このページの要点
- 普段の飲み物は水やお茶を中心にし、ジュースやスポーツドリンクは時間と量を決める
- カフェインを含む飲み物は、年齢が低いほど控えめにする
- 偏食は無理に食べさせず、少量から試す
- 主食・主菜・副菜がそろうことを目安にする
- 心配なときは小児科や保健センターに相談する
発達が気になる子どもの飲み物(飲料)の選び方
発達障害のお子さまだけに特別に勧められる飲み物はありません。ほかのお子さまと同じように、次のような考え方が目安になります。
- 普段の飲み物:水や麦茶など、甘くない飲み物を中心にしましょう
- 牛乳:成長期に必要なカルシウムやたんぱく質がとれます。飲めないお子さまは、ヨーグルトやチーズ、小魚、大豆製品などで補う方法もあります
- ジュース・スポーツドリンク・炭酸飲料:糖分が多いため、飲む時間と量を決めましょう。果物は、ジュースよりそのまま食べるほうが食物繊維もとれます
- カフェインを含む飲み物:コーヒー、紅茶、緑茶、コーラ、エナジードリンクなどにはカフェインが含まれます。子どもは大人より少ない量を目安にするよう示されているため、控えめにしましょう
幼児(3〜5歳ごろ)の目安
水や麦茶を中心に、牛乳を組み合わせるのが基本です。ジュースや乳酸菌飲料などの甘い飲み物は、おやつの時間に小さめのコップ1杯など、量と時間を決めましょう。カフェインを含むお茶やコーラなどは、できるだけ避けると安心です(カナダ保健省の目安では、4〜6歳は1日45mgまで)。
小学生の目安
外遊びや運動のあとは、水や麦茶でこまめに水分をとりましょう。スポーツドリンクは、長い時間汗をかいたときに使う飲み物と考え、普段から水がわりに飲むのは控えます。カフェインは、カナダ保健省の目安(厚生労働省のQ&Aで紹介)で、7〜9歳は1日62.5mg、10〜12歳は1日85mgまでとされています。
中学生の目安
部活動や塾などで、エナジードリンクや缶コーヒーを口にする機会が増える年代です。カフェインは眠りにくさにつながることがあるため、夕方以降は控えるなど、家庭でルールを決めておくとよいでしょう。
お薬を飲んでいるお子さまは、飲み物との組み合わせについて医師や薬剤師に確認すると安心です。
発達が気になるお子さまに偏食が多いといわれる理由
においや舌ざわり、見た目、温度などに敏感なお子さまは、特定の食べ物を強く嫌がることがあります。初めての食べ物に不安を感じやすい、「いつもと同じ」であることに安心する、といった特性が関係している場合もあります。
どの理由が当てはまるかはお子さまによって違います。「わがまま」と決めつけず、何が苦手なのか(味・におい・食感・見た目)を観察することが手がかりになります。
偏食への家庭での工夫
- 無理に食べさせない:叱ったり無理に口に入れたりすると、食事の時間そのものが苦手になることがあります
- 少量から試す:苦手な物は「ひと口」「ひとかけら」から。食べなくても、食卓に並ぶだけでも慣れていきます
- 調理法や形を変える:やわらかさ、切り方、味つけ、混ぜる・分けるなどで食べられることがあります
- 食べられる物を必ず一品入れる:苦手な物があっても「食べられた」経験を積み重ねます
- 一緒に買い物や調理をする:食材にふれることで、興味を持つきっかけになることがあります
毎日の食事でそろえたいこと
農林水産省・厚生労働省の「食事バランスガイド」では、主食(ごはん・パン・麺)、主菜(肉・魚・卵・大豆製品)、副菜(野菜・きのこ・海藻など)に、牛乳・乳製品と果物を組み合わせることが基本とされています。
ごはんを中心に、魚や野菜、大豆製品を組み合わせる和食は、この形をそろえやすい食事です。1食ですべてをそろえようとせず、1日や数日単位で見て、足りないものを少しずつ補う考え方で十分です。
食事のリズムと朝ごはん
毎日おおよそ決まった時間に食事をとることは、生活リズムを整える助けになります。文部科学省は「早寝早起き朝ごはん」国民運動を進めています。
朝ごはんが食べられないお子さまは、まず飲み物やバナナ、おにぎりなど、食べやすい物から始めてみてください。睡眠や運動とあわせて整えていくことも大切です。
塩分と甘いものは「量」を意識する
子どもの塩分の目標量は、厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」で年齢ごとに示されており、大人より少なく設定されています。だしの風味や酸味を活かす、スナック菓子や加工食品を毎日の習慣にしない、といった工夫が取り入れやすい方法です。
甘いおやつも禁止するのではなく、時間と量を決めて楽しみましょう。
ぐりーんでの食事と飲み物
- 普段の飲み物は、水をお出ししています
- 偏食のあるお子さまにも、無理に食べさせることはせず、少量から試すようにしています
- 学校の給食がない日や土日祝、長期休暇の昼食は、お弁当をお持ちいただくか、ご注文いただけます。ご注文いただいた昼食には、石井食品の「無添加調理」レトルト(製造過程で食品添加物を使用していないもの)を使っています(1食500円・税込)。詳しくは体質を改善するをご覧ください
- 食物アレルギーについては、ご利用前に保護者の方から情報をご提供いただいています
心配なときの相談先
体重が増えない、または減っている、食べられる物が極端に少ない、水分がとれない、といった場合は、小児科やかかりつけ医にご相談ください。市町村の保健センターでも栄養相談を受けられます。
福祉サービスの利用については、相談支援専門員やぐりーんの各拠点(天理本店・菅原支店・橿原支店・田原本支店)にお気軽にお問い合わせください。
よくあるご質問
- Q. 発達障害の子どもにおすすめの飲み物はありますか?
- A. 発達障害のお子さまだけに特別に勧められる飲み物はありません。普段は水や麦茶など甘くない飲み物を中心にし、ジュースや炭酸飲料は時間と量を決めて楽しむのがおすすめです。カフェインを含む飲み物は控えめにしましょう。
- Q. 小学生の子どもにジュースやスポーツドリンクを毎日飲ませてもいいですか?
- A. 普段の水分は、水や麦茶など甘くない飲み物でとるのがおすすめです。ジュースやスポーツドリンクは糖分が多いため、毎日飲む場合は時間と量を決めましょう。スポーツドリンクは、長い時間汗をかいたときに使う飲み物と考えると安心です。
- Q. 食べられる物が少なくても、無理に食べさせなくていいですか?
- A. はい。無理に食べさせると、食事そのものが苦手になることがあります。食べられる物を大切にしながら、苦手な物は少量から試してみてください。体重が増えないなど心配なときは小児科にご相談ください。
- Q. ぐりーんでは食物アレルギーにどう対応していますか?
- A. ご利用前に、保護者の方からアレルギーの情報をご提供いただいています。食事やおやつについて心配なことがあれば、見学や面談の際にご相談ください。
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※本ページの内容は、国の資料をもとにした一般的な情報提供です。お子さまの発達や健康、食事について心配なことがある場合は、医療機関や専門家にご相談ください。
<参考文献>
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
- 農林水産省「食事バランスガイド」
- 文部科学省「早寝早起き朝ごはん」国民運動
- 厚生労働省「食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A」
この記事の監修者:久保 崇太郎(心理指導担当職員・保育士)
監修日・最終更新日:2026年10月20日
