タンパク質とビタミンが結合して代謝される確率を「確率的親和力」と言います。自閉症スペクトラム障害などの発達障害の診断を受けられた子供達は、この確率的親和力が低い為、一般的な栄養量では足りず、本来持っている力を発揮することができないと言われており、これが一般的な言葉で使われる「体質」です。体質の改善を試みず、代謝阻害作用のある薬やトレーニングを試みても、子供達の障害特性の改善には繋がらないと言われています。私たちは幸福な社会の実現に寄与する為、お客様の質的栄養不足のサポートに取り組んでいきたいと考えています。子供達の成長に対し「このままで良いのか」という未来の不安を感じておられるなら、是非、当社までお問合せください。
薬とサプリメントの違い
薬のほとんんどは代謝阻害作用があり副作用が出ますが、プロテインやサプリメントは、体に必要な栄養素を抽出した商品であり、人間が体内で代謝する為になくてはならないものです。薬は飲むが、サプリメントは怖いと言われる方もおられますが、その考えは逆です。食事をどんなに工夫しても足りない栄養素は体が欲しているものであり、薬は体が欲しているわけではないのです。
パーフェクトコーディング理論とは
分子栄養学の「パーフェクトコーディング理論」とは、タンパク質とビタミンなどの栄養素を充分に取ることで、優先順位が低い代謝まで行えるようにしてしまう代謝改善方法です。分子栄養学では、多くのタンパク質とビタミン、ミネラルを摂ることにより、体が本来持っている機能を高めていく、従来のカロリー計算を行う古典栄養学とは異なったアプローチを取っていきます。
実践されている保護者様からの声
主体的に分子栄養学を実践してくださっている保護者様から「字が綺麗に書けるようになった」「外出すると大変だった子供と一緒に歩けるようになった」「言葉の数が増えてきた」「朝起きれなくて困っていた子供が毎朝学校に行けている」などのお声を頂いております。職員とその家族で協力し、自分達の体でも分子栄養学を実践し、その効果を試しています。「毎朝起きやすくなった」「ダルさが取れた」「偏頭痛が起こらなくなった」などの効果を特に女性は実感しています。女性は月経による鉄分の排出が多い為だと言われています。
タンパク質
筋肉、血管、臓器など体を作るのに欠かせない材料が「第一の栄養素」と言われるタンパク質です。タンパク質は、血液中で栄養素を運んだり、代謝酵素になるなど、体の中の様々な場所でその役割を担っています。人間の体の約7割は水分、約2割はタンパク質です。毎日摂取しなければならない必要最低限のタンパク質量は、体重×1g以上です。上記でも記載したように発達障害と診断された子ども達は確率的親和力が低いと言われています。この確率を上げる為には、体内にタンパク質とビタミンを入れてあげ代謝を促進させることが必要です。特に妊娠中または授乳中こそタンパク質をしっかりと摂らなければなりません。
良質なタンパク質を知る
良質なタンパク質が含まれた食材を確認するには「プロテインスコア」をネットで検索しましょう。「プロテインスコア」を見て頂ければ分かるように一番良質なタンパク質を含んだ食材は「卵とシジミ」です。特に卵は、ビタミンCと食物繊維以外の全ての栄養素が含まれたパーフェクト食材だと言われています。卵をたくさん食べることで確率的親和力を上げていくことが必要です。なお、卵の代替え食として、タンパク質が多く含まれたコオロギパウダーなどが大手食品会社のパンなどに含まれてきていますが、子供達に食べさせることは控えてください。
プロテインのメリット
プロテインスコア100を誇る人類の英知であるタンパク質が「ホエイプロテイン」です。ホエイプロテインを毎日20g×3回に分けて飲むことで体重60kg相当のタンパク質が摂取できます。また、ホエイプロテインを摂ることによって「朝目覚めが良くなり、疲れにくくなる」「気候変動に強くなる」「夏バテしなくなる」とたくさんの体質改善効果があると言われています。私たちも毎日ホエイプロテインを飲んでいます。ホエイプロテインを飲むと気分が悪くなる方は、重度のタンパク質不足の為に体内で消化し切れない症状の表れのようです。日々の食事で積極的にタンパク質を摂っていくことで、段々と体が慣れ飲めるようになります。
糖質過剰を制限する
日本の主食と言えば、米やパンです。しかし、お茶碗1杯150gのお米を砂糖に換算した場合、「約11個分の角砂糖」と同じ糖質が含まれていることはご存知でしょうか?米を「主食」としている日本では、糖質過剰とタンパク質が足りない状態だと言えます。米や小麦などの糖質ばかり取っていると、血糖値を上げるホルモンがたくさん必要になるため、ビタミンB群やミネラルもどんどん消費され、枯渇してしまいます。日々の食事では、ご飯の食べる回数や量を少なくし、玄米を混ぜて食物繊維を摂取するなど、慢性疾患の大きな要因である糖質を制限した食事を試みることが必要です。また、お菓子やジュースなども体に良い影響は与えません。
砂糖は控える
歯には「象牙質液体移送システム(DFT)」という働きがあり、歯の隅々に栄養を送り込み、歯の修復、クリーニング、免疫細胞の働きによる歯周病菌対策など、様々な役割を担っています。しかし、砂糖を摂取すると、DFTは逆流し、体内に口腔内の多数の細菌を送り込んでしまう為、体を痛めてしまうことになります。砂糖が入ったお菓子や食品、ジュースの飲料も子ども達には与えないことです。毎日の歯磨きで「にがり」を使えば、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、カルシウムのミネラルが摂れ、特にマグネシウムは歯石の原因であるカルシウムを分解する作用がある為、口腔内の健康維持にとても良いと言われています。
良い油を使う
多くの食品にトランス脂肪酸といわれる成分が含まれています。アメリカでは、2018年に「狂った脂肪」と呼ばれるトランス脂肪酸の食品添加を禁止しました。日本では規制が甘く、多くの食品に現在も使われている現状です。食品裏面に記載されている成分表示は購入前に必ず確認してください。また、サラダ油の使用や植物油脂、食用植物油が含まれる食品も避ける必要があります。マーガリン・ドレッシング・ショートニングも可能な限り避ける必要があります。良い油とは、バターやラードなどの飽和脂肪酸です。短鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸、長鎖脂肪酸のバランスが優れており、長時間継続してエネルギーに変わります。オメガ3脂肪酸であるエゴマ油は、酸化しやすいので加熱調理の使用には勧められませんが、加熱しない食事の風味付けとして積極的に使いましょう。加熱した場合、エゴマ油は酸化した油となり、体の構成要素になれないため、薬と同様に体内で代謝を阻害してしまいます。
良い塩を使う
米や砂糖と同様に、「精製された塩」はナトリウム過剰になるため調理には使用しません。海水から作られる未精製の自然塩を使用して体内にミネラルを補給します。高齢化による高血圧の予防や改善のため、医師から塩分を控えるように言われる理由は、ナトリウム過剰を避けるためです。その為、ナトリウムと拮抗するカリウムを豊富に取る必要があり、カリウムは体内の余分なナトリウムを排出してくれます。海水から作られる未精製の自然塩には、マグネシウムとカリウムが群を抜いて豊富に含まれ、その他にも亜鉛や鉄、銅、マンガン、ホウ素、クロムなどのミネラルが含まれています。
鉄分
鉄は心を安定させるセロトニン、快楽を感じさせるドーパミン生成の補酵素です。鉄が不足すると、体はエネルギーを失います。また、鉄は全身に酸素を送り、二酸化炭素を回収する為、鉄が足りないと全身に酸素は行き渡らず、体はだるさを覚えます。ADHD(注意欠陥多動性障害)とLD(学習障害)の男女比は3:1と言われており、圧倒的に男子が多くなります。男子は女子に比べ、鉄不足に対する耐性が貧弱な為、鉄不足だとADHDやLDになりやすいと言われています。積極的に鉄分が多く含まれるレバーや赤身肉、魚などを食べましょう。特に妊娠中または授乳中こそ鉄分をしっかりと摂らなければなりません。
ビタミンC
脂肪酸をミトコンドリアに取り込むにはビタミンCが必要です。また、お肌を綺麗にしたり、血管壁を強くするコラーゲンの合成には、タンパク質+ビタミンC+鉄が必要です。
ナイアシンアミド(ビタミンB3)
ビタミンB3(ナイアシン)依存症である統合失調症の治療には、ナイアシンの大量投与が必要で、発達障害や知的障害(精神障害)にも同様の治療が高い効果を発揮すると言われています。
マグネシウム
マグネシウムは、体内の酵素反応に不可欠なミネラルです。ある実験でADHDの子供の95%がマグネシウム欠乏だという結果も出ており、マグネシウム補給は多動性の軽減にも役立つと言われています。また、メラトニンの合成にも必要な為、睡眠の改善にも役立ちます。
ビタミンB群
ビタミンB不足(特にB1不足)では、ピルビン酸がアセチルCoAに代謝されず、クエン酸回路機能が低下します。ビタミンB1は糖質代謝の補酵素としても働きます。
ビタミンE
ビタミンE不足があると、呼吸で得た酸素の43%が不飽和脂肪酸の自動酸化のために浪費されます。酸素は本来、ミトコンドリア内膜にある電子伝達系で用いられるものです。酸素不足になるとエネルギー量が低下します。
※当社では、プロテインやサプリメントなどの販売は行っておりません。
※出典
①藤川徳美著「医師や薬に頼らない!すべての不調は自分で治せる」出版:方丈社出版
➁小峰一雄著「自然治癒力が上がる食事 名医が明かす虫歯からがんまで消えていく仕組」出版:ユサブル
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