当社の児童発達支援・放課後等デイサービスをご利用頂いている又はご検討頂いている保護者の皆様へ、子ども達の大切な支えである保護者の皆様から健康的な食生活を習慣づける必要があります。誰しもが必要な食生活から改善し、慢性的な栄養不足を無くしていく必要があります。体質を改善することで障害特性も改善する症例が発表されています。また、日本人は、古くから五穀野菜、鮮魚を食習慣として身に付けてきました。食べ物から体が作られるわけですから、体の不調は食生活の改善が必須だと考えています。
健康に良い食品を理解しよう
日本人に適した食文化は、①五穀(粟・稗・麦・豆・稲)➁山菜③鮮魚の3種類です。主に食べる食品を変えることから始めていきましょう。
健康に良くない食品を理解する
健康に悪い食品は、①精製された炭水化物や小麦粉➁精製された砂糖③酸化した油の3種類です。白米、うどん、ラーメン、パスタなどは、食物繊維の量が少なく糖質がとても多い食品の為、糖質過多、タンパク質不足となってしまいます。白米や精製された小麦より、食物繊維を多く含む玄米を食べることが大事なことです。
果物はそのまま食べよう
果物に含まれる「果糖」は血糖値を上げるという意味では良いとは言えませんが、そのまま食べると食物繊維が豊富に含まれている為、血糖値の上昇を抑制します。しかし、フルーツジュースは果物の果糖だけを抽出する為、血糖値を大幅に上昇させます。糖尿病リスクを下げる為にも果物はそのまま食べましょう。
茶色の炭水化物で痩せられる
白米は糖質により体重が増加し、玄米などの茶色の炭水化物は食物繊維も豊富に取れる為に体重が減ると言われています。精製された白米やラーメン、うどんは、食物繊維が少なく糖質が多い為、砂糖を食べているようなものです。
痩せる食事でがんのリスクを低減する
体重を減らす為に食生活を改善することは大事ですが、運動量、睡眠、ストレスも同様に体重に大きな影響を与えています。これらを全て最適化することで体重も減少していくことを理解しましょう。また、健康的な食生活に改善することで脳卒中やがんの発生を抑制することが分かっています。心身の健康は幸せの第一段階です。
魚はやっぱり健康に良い
魚は心筋梗塞などの動脈硬化の為に起こる病気や乳がん、大腸がん、肺がんのリスクを低下させます。また、魚に多く含まれるオメガ3脂肪酸は病気の再発も予防してくれるという研究結果も出ています。青魚に多く含まれる不飽和脂肪酸は死亡リスクも低下させます。部位を分解されて販売されるマグロやブリの大型魚よりも、丸ごと一尾食べられるサンマやイワシ、アジなどの小魚を食べると整った栄養素が摂取できます。
牛乳やヨーグルトは上限に注意
乳製品の取り過ぎは前立腺がんや卵巣がんのリスクを上げる可能性があります。乳製品は、成長期の子どもにはたんぱく質が摂取でき良いとされている側面がありますので、給食に出てくる牛乳で十分です。カルシウムの摂り過ぎはADHDの障害特性をより強くすることが分かっています。 カルシウムに拮抗する成分はマグネシウムです。海で取れる海藻類やにがりを体内に補給しましょう。
塩分摂取量には気を配ろう
通常、余分な塩分は腎臓から尿で排出されますが、塩分量が多いと処理し切れなくなる為、生理的に水を多く飲むようになります。無形文化財に登録されたことで日本食は健康だという認識が高まりましたが、それは魚や野菜が多く取れるからです。塩分が多過ぎると心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。塩や砂糖も未精製の商品を使用することで、豊富なミネラルが摂取できます。
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<参考文献>
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