保護者向けコラム|2025年10月号
運動と共感力の関係|体を動かすことが「生きる力」を育てる
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この記事のポイント:学校教育で大切にされている「生きる力」は、知・徳・体のバランスで育ちます。運動は体だけでなく脳の働きにも良い影響を与え、人の気持ちを感じ取る「共感力」とも関係していると考えられています。その仕組みと、家庭でできる関わり方を紹介します。
学校教育で大切にされている「生きる力」
文部科学省の学習指導要領では、子どもたちに「生きる力」を育むことが大切にされています。2020年度から小学校で全面実施された今の学習指導要領でも、その考え方は受け継がれています。生きる力は、次の3つの柱からなります。
- 確かな学力(知):基礎・基本を身につけ、自ら課題を見つけ、考え、判断し、行動して問題を解決する力
- 豊かな人間性(徳):自分を律しながら、他者と協調し、思いやる心
- 健やかな体(体):たくましく生きるための体力や健康
ぐりーんでは、この「知・徳・体」に「食」を加えて考えています。健全な体は健全な食から作られ、健全な体には健やかな心が宿ります。健やかな心からは高い志が生まれ、その志をかなえるために知性が磨かれていく。4つはつながっています。
運動は脳にも良い影響を与える
「運動ばかりしている子は勉強が苦手」「勉強ばかりしている子は運動が苦手」というイメージをもつ方もいるかもしれません。けれど、運動が記憶力や集中力など脳の働きに良い影響を与えることは、多くの研究で示されています。運動も勉強も脳で行うものなので、片方を伸ばすことがもう片方にもつながるのです。
共感力とミラーニューロン
生きる力を育むうえで、とても大切なのが「共感力」です。私たちの脳には、誰かの表情や動きを見るだけで、自分が同じことをしているときと似た働きをする「ミラーニューロン」という神経細胞があると考えられています。
この仕組みは、相手の意図や気持ち、痛みを感じ取ることに関わっているとされ、人間関係やコミュニケーションの土台のひとつです。「相手の表情から気持ちを察する」ときにも、こうした脳の働きが関係していると考えられています。
「見て学ぶ」ことと運動の上達
ミラーニューロンの働きは、運動の上達にも生かされています。自分がやったことのある運動で、レベルの差が大きすぎなければ、上手な人の動きを見るだけでも、動きのイメージがつかみやすくなります。
友だちと一緒に体を動かし、相手の動きを見て、まねをして、気持ちを合わせる。運動の中で得た経験は、他者に共感する力を育て、思いやりの心や社会性へとつながっていきます。
ご家庭でできること
- 親子でまねっこ遊びや体操をして、「見てまねる」楽しさを味わう
- 公園での鬼ごっこやボール遊びなど、友だちと関わりながら体を動かす機会をつくる
- 上手な人の動画を一緒に見て、「どこがすごいかな?」と話してみる
- 運動のあとに「楽しかったね」「くやしかったね」と気持ちを言葉にする
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監修:生馬万悠子(理学療法士)|監修日:2026年10月15日
ぐりーんは奈良県内4拠点で、児童発達支援・放課後等デイサービスを行っています。
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