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奈良県天理市・奈良市・橿原市・田原本町の児童発達支援・放課後等デイサービス

子どものこだわりが強い・切り替えが苦手|理由と発達障害との関係、家庭でできる工夫

「いつもと同じ道でないと怒る」「おもちゃを並べる順番が少しでも違うと泣く」「遊びをやめて次の行動に移るのに、毎回とても時間がかかる」。お子さんのこだわりの強さや切り替えの難しさに、毎日向き合っている保護者の方は少なくありません。こだわりや切り替えの苦手さが起きる理由、年齢ごとの目安、発達の特性との関係、相談したほうがよいサイン、家庭でできる工夫をまとめました。

このページの要点

  • 2〜3歳ごろは「いつもと同じ」を好み、こだわりが強く見える時期で、多くは成長とともにやわらいでいきます。
  • こだわりの多くは、不安を減らし、見通しを持って安心するための行動です。
  • 危なくないこだわりは無理にやめさせず、終わりを前もって伝えるなど、切り替えやすくする工夫が役立ちます。
  • こだわりのために生活が回らない、かんしゃくが続くといった場合は、一度相談してみてください。

よく見られるこだわりの例

順番・手順

着替えや入浴の順番、歩く道、座る席などが、いつもと同じでないと落ち着かない。

物・並べ方

おもちゃを一列に並べる、決まった物を持ち歩く、同じ服や同じ食器でないと嫌がる。

特定の興味

電車、国旗、数字、虫など、特定のテーマにとても強い興味を持ち、そればかりに夢中になる。

予定・ルール

予定が急に変わると強く混乱する。決まったルールが守られないと怒る。

年齢ごとの目安

2〜3歳ごろ

自分でやりたい気持ちが育ち、「いつもと同じ」がとても安心できる時期です。順番や手順へのこだわりは、多くの子に見られます。

4〜6歳ごろ

ことばで説明を受けたり、見通しを持ったりできるようになり、少しずつ変化を受け入れやすくなっていきます。

小学生以降

多くの子はやわらぎますが、特定の物事への強い興味や、予定の変更が苦手な様子が続く子もいます。得意分野として伸びていくこともあります。

年齢はあくまで目安です。こだわりがあるかどうかより、そのこだわりで本人や家族が困っているか、生活に影響が出ているかを見ることが大切です。

こだわりや切り替えの苦手さが起きる理由

見通しが持てない不安

次に何が起きるか分からないことが、とても不安に感じられる子がいます。「いつもと同じ」にすることで、安心を保っています。

気持ちの切り替えに時間がかかる

楽しい活動から次の活動へ、気持ちを向け直すのに時間が必要なことがあります。急に終わらされると、かんしゃくにつながることもあります。

感覚の敏感さ

いつもの服、いつもの食器など、感覚的に安心できる物にこだわることがあります。

好きなことへの強い関心

好きなことに深く集中する力が強く、ほかのことに注意を移しにくい場合があります。

切り替えは「予告→見える化→次の楽しみ」

切り替えが苦手な子は、急に「おしまい」と言われるのがいちばんつらいものです。前もって知らせ、終わりを目で見えるようにし、次の楽しみを伝えることで、気持ちを次へ向けやすくなります。

1. 前もって予告する「あと5分でおしまいだよ」「あと1回ね」
↓
2. 終わりを見えるようにするタイマー、時計、絵や写真のスケジュール
↓
3. 次の楽しみを伝える「おしまいしたら、おやつだよ」
↓
4. 切り替えられたらほめる「すぐにおしまいできたね」

図:切り替えをしやすくする4つのステップ

発達の特性が関係していることもあります

こだわりが強いからといって、発達障害とは限りません。ただ、自閉スペクトラム症(ASD)では、「同じであることへのこだわり」や「特定の物事への強い興味」が、特徴のひとつとして挙げられています。また、ADHD(注意欠如・多動症)のある子では、好きなことに夢中になると切り替えが難しくなることがあります。

特性については自閉スペクトラム症(ASD)の症状・原因・支援方法、ADHDの症状・原因・支援方法でご紹介しています。親の育て方やしつけが原因で、こだわりが強くなるわけではありません。

ことばの代わりに大人の手を引いて、ほしい物を取らせようとする様子が見られる場合は、クレーン現象もあわせてご覧ください。

相談したほうがよいサイン

  • こだわりが通らないと、毎回激しいかんしゃくやパニックになる(子どもの癇癪(かんしゃく))
  • こだわりのために、登園・登校や外出など、毎日の生活が回らない
  • こだわりの種類や強さが、年齢とともにかえって増えている
  • 園や学校で、集団生活に困りごとが出ている(子どもが集団に入れない)
  • ことばの遅れ、目が合いにくい、くり返す動きなど、ほかにも気になる様子がある
  • 保護者の方が、こだわりへの対応に疲れ切ってしまっている

こだわりはやめさせるべき?

けがや危険がなく、生活に大きな困りごとが出ていなければ、無理にやめさせる必要はありません。こだわりは、子どもが安心を保つための方法であることが多く、無理に取り上げると、かえって不安やかんしゃくが強くなることがあります。好きなことへの強い関心は、学びや得意なことにつながる力にもなります。

一方で、生活に困りごとが出ているこだわりは、いきなりなくすのではなく、「回数を少し減らす」「場面を決める」など、少しずつ折り合いをつける練習をしていきます。

家庭でできる工夫

予定や手順を見えるようにする

一日の流れや、お出かけの予定を、絵や写真のスケジュールで示します。次に何をするかが分かると、安心して切り替えやすくなります。

終わりを前もって決めておく

遊び始める前に「あと1回」「長い針が6になるまで」と終わりを決めておきます。タイマーや時計を使って、終わりを目で見えるようにするのも効果的です。

次の楽しみを先に伝える

「お片づけしたら、おやつだよ」のように、次の活動の楽しいところを先に伝えると、気持ちを向けやすくなります。

予定の変更は早めに伝える

予定が変わることが分かったら、できるだけ早めに、理由と一緒に伝えます。「今日は雨だから、公園はお休み。代わりに図書館に行こう」と、代わりの予定もあわせて示しましょう。

好きなことを生かす

電車が好きな子なら、電車の絵本で文字を覚える、駅の数で数を数えるなど、好きなことを学びや会話のきっかけにします。

うまく切り替えられなかった日も、叱るより、落ち着いてから「次はタイマーが鳴ったらおしまいにしようね」と一緒に確認するほうが、次につながります。

毎日の関わり方は子育てに大切なことでもご紹介しています。

相談先

  • 乳幼児健診(1歳6か月児健診・3歳児健診)、お住まいの市町村の保健センター
  • かかりつけの小児科(必要に応じて専門の医療機関を紹介してもらえます)
  • 園や学校の先生、スクールカウンセラー
  • 小学校入学を控えている場合は、市町村の教育委員会の就学相談(就学相談と小学校入学準備)
  • 奈良県発達障害者支援センター「でぃあー」

相談先については初めてのお母さんへもご覧ください。児童発達支援や放課後等デイサービスの利用には、市町村が交付する受給者証が必要です。詳しくは受給者証についてをご覧ください。

ぐりーんの支援

株式会社ぐりーんは、奈良県内4拠点(天理市・奈良市・橿原市・田原本町)で、未就学のお子さまから高校生までの児童発達支援・放課後等デイサービスを運営しています。こだわりや切り替えの難しさがあるお子さまには、生活自立・はたらく準備とことば・コミュニケーションの支援プログラムを組み合わせて支援しています。

見通しを持てる工夫

その日の予定を絵や写真で示し、活動を切り替える前には声をかけています。予定の変更は、できるだけ早めにお伝えします。

終わりを見えるようにする

タイマーや時計で終わりを見えるようにし、「あと1回」など終わりを前もって決めておきます。次の活動の楽しみも先に伝えます。

好きなことを活動に生かす

危なくないこだわりは無理にやめさせず、電車が好きな子には電車の教材を使うなど、好きなことを活動や学習に生かしています。

気持ちを伝える練習

「もう少しやりたい」「あと1回」など、気持ちをことばで伝えて折り合いをつける練習を、小集団や個別の支援の中で重ねます。

ご家庭と共有します

その日に取り組んだ支援の内容を連絡帳でお伝えし、気になることは送迎のときやLINEでもお伝えします。ご家庭での工夫も一緒に考えます。

見学・相談は、受給者証の申請前からお受けしています。事業所選びのポイントは放課後等デイサービス・児童発達支援の選び方でご紹介しています。

見学・体験のご案内お問い合わせ

お電話:0743-62-7557(受付10:00〜17:00、土日祝は天理本店・橿原支店で受付)

よくあるご質問

Q. こだわりが強いのは、発達障害のサインですか?
こだわりが強いことだけで、発達障害と判断することはできません。2〜3歳ごろは「いつもと同じ」を好み、こだわりが強く見える時期です。こだわりが通らないと毎回激しいかんしゃくになる、生活が回らない、ことばの遅れや目が合いにくいといった様子が一緒に見られる場合は、健診や小児科で相談してみてください。
Q. 切り替えが苦手で、遊びをなかなかやめられません。
遊び始める前に「あと1回」など終わりを決めておく、タイマーや時計で終わりを見えるようにする、終わる少し前に予告する、次の楽しみを先に伝える、といった工夫が役立ちます。切り替えられたときは、すぐにほめてあげましょう。
Q. こだわりはやめさせたほうがいいですか?
けがや危険がなく、生活に大きな困りごとが出ていなければ、無理にやめさせる必要はありません。こだわりは安心を保つための方法であることが多いためです。生活に困りごとが出ている場合は、回数を少し減らす、場面を決めるなど、少しずつ折り合いをつける練習をしていきましょう。
Q. 予定が変わると、パニックになってしまいます。
予定の変更が分かったら、できるだけ早めに、理由と代わりの予定をあわせて伝えましょう。絵や写真のスケジュールで、変更後の予定を目で見て分かるようにすると、受け入れやすくなります。パニックが続く場合は、専門機関に相談してみてください。
Q. ぐりーんでは、こだわりや切り替えの苦手さにどんな支援をしていますか?
予定を絵や写真で示し、切り替えの前に声をかけ、タイマーや時計で終わりを見えるようにしています。危なくないこだわりは無理にやめさせず、好きなことを活動や学習に生かしています。生活自立・はたらく準備と、ことば・コミュニケーションの支援プログラムを組み合わせて支援し、その日に取り組んだ内容は連絡帳で、気になることは送迎のときやLINEでご家庭にお伝えしています。

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参考文献

  1. 国立障害者リハビリテーションセンター 発達障害情報・支援センター.自閉スペクトラム症に関する解説.
  2. 日本精神神経学会(日本語版用語監修)(2023).DSM-5-TR 精神疾患の診断・統計マニュアル.医学書院.

※本サイトでご紹介している内容は一般的な情報提供を目的としており、診断や治療を目的とするものではありません。お子さまの症状についてのご相談は、医療機関へお願いいたします。

奈良県でこだわりや切り替えの苦手さが気になるお子さまの相談ができる4拠点

株式会社ぐりーんは、奈良県内4拠点で児童発達支援(未就学児)と放課後等デイサービス(小学生〜高校生)を運営しています。4拠点とも、絵や写真・タイマーで見通しを伝え、切り替えの前に声をかけるなど、同じ方針で支援しています。

見学・相談は無料です(約60分)。見学・体験のご案内を見る

この記事の監修者:久保 崇太郎(心理指導担当職員・保育士)
監修日・最終更新日:2026年10月20日