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奈良県天理市・奈良市・橿原市・田原本町の児童発達支援・放課後等デイサービス

場面緘黙とは|家では話せるのに、外で話せない子の特徴と接し方

「家ではよくしゃべるのに、園や学校ではひと言も話さない」。そんなお子さまの様子に戸惑っている保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

場面緘黙(ばめんかんもく)とは、家など安心できる場所では話せるのに、園や学校など特定の場面では話せない状態が続くことです。強い不安や緊張が関係していると考えられており、本人がわざと黙っているわけではありません。このページでは、場面緘黙の特徴と、ご家庭でできる接し方、相談先をまとめました。

このページでわかること

・場面緘黙とはどんな状態か
・人見知りとの違い
・よく見られる様子
・ご家庭でできる接し方と相談先
・ぐりーんでの対応

場面緘黙とは

場面緘黙は、話す力はあるのに、特定の場面で声が出なくなる状態です。医学的には不安症のひとつに分類されています。幼児期に気づかれることが多く、「おとなしい子」「恥ずかしがり屋」と思われて見過ごされることもあります。

話せないだけでなく、緊張で体が固まって動けなくなったり、表情がかたくなったりすることもあります(「緘動(かんどう)」と呼ばれます)。自閉スペクトラム症など、ほかの発達の特性をあわせ持つお子さまもいます。

人見知りとの違い

人見知り

初めての人や場所で緊張しても、慣れてくると少しずつ話せるようになります。

場面緘黙

慣れた園や学校、よく知っている先生や友だちの前でも、話せない状態が長く(1か月以上)続きます。入園・入学直後の最初の1か月は、慣れの途中であることも多いため、それ以降の様子で考えます。

よく見られる様子

・家では家族とふつうに話すが、園や学校ではほとんど話さない
・先生に聞かれると、うなずきや首ふりで答える
・音読や発表、あいさつの場面で声が出ない
・給食やトイレなど、人前での行動もしにくくなる
・家族でも、外出先や親戚の前では話せないことがある

「話さない」のではなく「話したくても話せない」状態です。叱ったり、無理に話させようとしたりすると、不安が強くなることがあります。

ご家庭でできる接し方

1. 「話して」とせかさない

「どうして話さないの」「ちゃんとあいさつして」は、不安を強めてしまいます。話せなくても責めず、まずは安心できることを大切にします。

2. 話さずに伝えられる方法を用意する

うなずき・指差し・ジェスチャー・筆談・絵カードなど、声を出さなくても気持ちを伝えられる方法があると、お子さまの負担が軽くなります。

3. 小さな段階で少しずつ慣らす

いきなり「みんなの前で話す」を目指すのではなく、「家族と一緒なら外で小声で話せる」「仲のよい友だち1人なら話せる」など、できる場面を少しずつ広げていきます。

4. 話せた・伝えられたことを認める

声が出たかどうかだけでなく、うなずけた、カードで伝えられたなど、小さな一歩をさりげなく認めます。大げさにほめると、かえって緊張する子もいます。

5. 園や学校と情報を共有する

先生に「話せない状態であること」「声以外での答え方」を伝えておくと、指名や音読の場面で配慮してもらいやすくなります。

場面緘黙の相談先

場面緘黙は、早めに気づいて周りが理解することで、安心して過ごせる場面を増やしやすくなります。気になるときは、次のような場所に相談できます。

・かかりつけの小児科、児童精神科などの医療機関
・お住まいの市町村の発達相談・子育て相談窓口
・学校のスクールカウンセラー、園の先生
・児童発達支援・放課後等デイサービス

ぐりーんでの対応

ぐりーんでは、場面緘黙のお子さまを受け入れた経験があります。お子さまの不安が強くならないよう、次のように対応しています。

・話すことを強制しません
・ジェスチャー・筆談・絵カードで答えてよいことにしています
・個別の関わりから始め、少しずつ小集団に慣れていきます
・保護者の方の希望があれば、学校と情報を共有します

集団の場が苦手なお子さまへの関わり方は、「集団に入れない」の記事や、ことば・コミュニケーションの支援プログラムでもご紹介しています。

よくあるご質問

Q. 場面緘黙とは何ですか?

A. 家など安心できる場所では話せるのに、園や学校など特定の場面では話せない状態が続くことです。強い不安や緊張が関係していると考えられており、わざと黙っているわけではありません。

Q. 人見知りとはどう違いますか?

A. 人見知りは慣れると話せるようになりますが、場面緘黙は慣れた園や学校、よく知っている人の前でも話せない状態が1か月以上続きます。

Q. 家ではどう接すればよいですか?

A. 「話して」とせかさず、うなずきや筆談など声以外で伝えられる方法を用意します。話せる場面を小さな段階で少しずつ広げ、伝えられたことをさりげなく認めましょう。

Q. どこに相談すればよいですか?

A. かかりつけの小児科や児童精神科、市町村の発達相談・子育て相談窓口、学校のスクールカウンセラー、児童発達支援・放課後等デイサービスなどに相談できます。

Q. ぐりーんでは場面緘黙の子も利用できますか?

A. はい。受け入れた経験があります。話すことは強制せず、ジェスチャー・筆談・絵カードで答えてよいことにし、個別の関わりから少しずつ慣れていきます。保護者の方の希望があれば学校とも情報を共有します。

監修:久保崇太郎(心理指導担当職員・保育士)|監修日 2026年10月16日

奈良県で場面緘黙の相談ができる4拠点

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