子どもが言うことを聞かないときは?理由と、伝わる声かけのコツ
「何度言っても聞いてくれない」「わざとやっているように見える」。言うことを聞かないお子さまに、毎日くたくたになっている方は多いと思います。
言うことを聞かないのには、年齢による理由や、ことばの受け取り方の特徴など、いろいろな理由があります。理由がわかると、伝え方を変えるヒントが見つかります。
このページでわかること
・言うことを聞かない主な理由
・年齢ごとの特徴
・伝わる声かけのコツ
・やりがちだけど逆効果なこと
・発達の特性が関係しているかもしれないサイン
言うことを聞かない主な理由
「自分で決めたい」という気持ちが育ってくると、大人の指示に「いや」と言いたくなります。成長のしるしでもあります。
遊びに夢中で聞こえていない、ことばが長くて何をすればいいかわからない、ということがあります。
「片付けて」と言われても、どこに何をしまうかわからないと動けません。いつ終わるかわからないと、切り替えも難しくなります。
叱られることでも大人がかまってくれるなら、その行動がくり返されることがあります。
年齢ごとの特徴
| 年齢 | よくある様子 | 関わり方のヒント |
|---|---|---|
| 2歳ごろ | 何でも「いや」と言う(いやいや期) | 「赤と青、どっちの服にする?」と選べる形で聞く |
| 3〜4歳ごろ | ルールはわかっていても、楽しいことをやめられない | 「時計の長い針が6になったらおしまい」と終わりを見える形で伝える |
| 5〜6歳ごろ | 言い返したり、わざと反対のことをしたりする | 理由を短く説明し、守れたらすぐに認める |
| 小学生 | 「あとで」とくり返す、口答えが増える | やることの順番を一緒に決め、自分で決めたことを守る経験を増やす |
年齢は目安です。お子さまによって、ことばの理解や気持ちの切り替えの力の育ち方はさまざまです。
伝わる声かけのコツ
近くで、名前を呼んでから
離れた所から声をかけず、そばに行って目線の高さで名前を呼び、こちらを向いてから伝えます。
短く、具体的に
「ちゃんとして」ではなく「くつをそろえて」のように、何をするかを1つずつ伝えます。
してほしいことを言う
「走らないで」より「歩こうね」のように、してほしい行動のことばで伝えます。
見通しを伝える
「あと1回やったらお風呂ね」と、終わりと次の予定を先に伝えます。絵や時計、タイマーも役立ちます。
できたらすぐにほめる
少しでもできたら、その場で「くつ、そろえられたね」と具体的に認めます。
やりがちだけど逆効果なこと
・何度も同じことを大きな声でくり返す(聞き流すくせがつきやすい)
・「もう知らない」「置いていくよ」とおどす
・できなかったことばかりを指摘して、できたことにはふれない
・その日の気分で、ルールが変わる
大人も疲れていると、ついやってしまうことです。うまくいかない日があってもだいじょうぶです。イライラが続くときは「子どもにイライラしてしまうとき」もご覧ください。
発達の特性が関係しているかもしれないサイン
次のような様子が続くときは、ことばの理解や注意の向け方、気持ちの切り替えに、発達の特性が関係していることがあります。
・名前を呼んでも振り向かないことが多い
・ことばだけの指示より、見本や絵があると動ける
・予定が変わると、強く怒ったり泣いたりする(かんしゃく)
・じっとしていられず、話を最後まで聞けないことが多い(落ち着きがない)
当てはまるからといって、すぐに発達障害というわけではありません。気になるときは、園・学校の先生や市町村の発達相談、かかりつけの小児科に相談してみましょう。
ぐりーんでは
ぐりーんでは、絵カードやスケジュール表で見通しを伝える、できたことをすぐに認めるなど、お子さまに伝わりやすい関わり方を大切にしています。家庭での関わり方のヒントは、ペアレントトレーニングやABA(応用行動分析)のページでも紹介しています。見学・相談は無料です。
よくあるご質問
Q. 子どもが言うことを聞かないのはなぜですか?
A. 「自分でやりたい」という気持ちの育ち、ことばが届いていない、やり方や見通しがわからない、注目してほしいなど、いろいろな理由があります。
Q. 言うことを聞かない子にはどう声をかければいいですか?
A. そばに行って名前を呼んでから、短く具体的に、してほしい行動のことばで伝えます。終わりや次の予定を先に伝え、できたらすぐにほめましょう。
Q. 言うことを聞かないのは発達障害ですか?
A. それだけで発達障害とはいえません。名前を呼んでも振り向かないことが多い、予定の変更で強く怒るなどの様子が続くときは、園・学校や市町村の発達相談、小児科に相談してみましょう。
Q. 何度も叱ってしまいます。
A. 大きな声で何度もくり返すと、聞き流すくせがつきやすくなります。叱る回数を減らし、できたことを具体的に認める回数を増やすと、伝わりやすくなることが多いです。
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