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奈良県天理市・奈良市・橿原市・田原本町の児童発達支援・放課後等デイサービス

子どものオウム返し|いつまで続く?自閉症との関係、家庭でできる関わり方

「『ジュース飲む?』と聞くと『ジュース飲む?』と返ってくる」「テレビのセリフをそのままくり返している」「3歳を過ぎてもオウム返しが続いている」。お子さんのことばの様子が気になり、調べ始める保護者の方は少なくありません。オウム返しの意味、何歳ごろまで見られるか、自閉スペクトラム症(ASD)との関係、相談したほうがよいサイン、家庭でできる関わり方をまとめました。

このページの要点

  • オウム返しは、ことばを覚えていく途中で多くの子どもに見られ、2歳ごろによく見られます。
  • オウム返しは「ことばを覚えようとしている」「何かを伝えようとしている」サインでもあり、無理にやめさせる必要はありません。
  • オウム返しだけで、自閉スペクトラム症(ASD)と判断することはできません。
  • 3歳ごろを過ぎても会話のほとんどがオウム返し、目が合いにくいなどの様子もある場合は、一度相談してみてください。

オウム返しとは

オウム返しとは、人から言われたことばや、テレビ・動画で聞いたことばを、そのままくり返して言うことです。専門的には「反響言語(エコラリア)」と呼ばれます。

すぐに返すオウム返し

「お茶飲む?」と聞かれて、すぐに「お茶飲む?」とくり返します。質問の意味が分からないときや、答え方が分からないときによく見られます。

時間がたってから言うオウム返し

前に聞いたCMのセリフや大人の口ぐせを、しばらくたってから言います。その場面と結びついて覚えたことばを、気持ちを伝えるために使っていることもあります。

何歳まで見られる?年齢の目安

1歳半〜2歳ごろ

ことばを覚え始め、大人のことばのまねがさかんになる時期です。オウム返しはよく見られ、ことばを覚える大切なステップです。

2〜3歳ごろ

質問の意味が分かるようになるにつれて、オウム返しは少しずつ減り、自分のことばで答えられるようになっていきます。

3歳ごろ以降

多くの子では目立たなくなります。会話のほとんどがオウム返しの場合や、決まったセリフのくり返しが多い場合は、一度相談してみると安心です。

年齢はあくまで目安です。オウム返しがあるかどうかだけでなく、ことばの理解、指さしや身ぶり、人とのやりとりの様子もあわせて見ることが大切です。

オウム返しから自分のことばへ

オウム返しは、自分のことばで話せるようになるまでの通り道でもあります。くり返したことばの中から、少しずつ意味が分かることばが増え、やがて自分で組み立てて話せるようになっていきます。

1. 聞いたことばをそのまま返す「ジュース飲む?」→「ジュース飲む?」
↓
2. 覚えたことばを場面に合わせて使うのどがかわいたときに「ジュース飲む?」と言う
↓
3. ことばの一部を変えて使う「ジュース飲む」「お茶飲む」
↓
4. 自分のことばで答える「ジュース飲む?」→「飲む」「いらない」

図:オウム返しから自分のことばへの流れ(進み方には個人差があります)

オウム返しをする主な理由

ことばを覚えている途中

聞いたことばをまねして、音や言い方を覚えようとしています。

質問の意味や答え方が分からない

何を聞かれているのか、どう答えればいいのかが分からず、聞こえたことばをそのまま返していることがあります。

「はい」や「ほしい」の代わり

「ジュース飲む?」とくり返すことで、「飲みたい」という気持ちを伝えていることがあります。

気持ちを落ち着ける

不安なときや緊張したときに、好きなセリフや決まったことばをくり返して、気持ちを落ち着けていることがあります。

自閉スペクトラム症(ASD)との関係

オウム返しは、自閉スペクトラム症(ASD)のある子どもに、比較的よく見られる特徴のひとつです。ただし、オウム返しだけで、自閉症かどうかを判断することはできません。気にかけたいのは、オウム返しと一緒に、次のような様子が見られる場合です。

  • 目が合いにくい、名前を呼んでも振り向かないことが多い
  • 指さしで「あれ見て」と伝えることが少ない
  • 自分から話しかけることが少なく、決まったセリフのくり返しが多い
  • 手をバタバタさせる、つま先で歩くなど、くり返す動きがある
  • 予定の変更が苦手、特定の物への強いこだわりがある

ASDの特徴については自閉スペクトラム症(ASD)の症状・原因・支援方法、ことばの育ちについては2歳・3歳のことばの遅れ、くり返す動きについては子どものつま先歩きでもご紹介しています。

相談したほうがよいサイン

  • 3歳ごろを過ぎても、会話のほとんどがオウム返しになっている
  • 「何飲む?」「どっち?」などの簡単な質問に、自分のことばで答えることがほとんどない
  • ことばの数が少ない、言われていることが分かっていないように見える
  • 目が合いにくい、指さしが少ないなど、人とのやりとりが少ない
  • 一度話せていたことばが出なくなった

「様子を見ましょう」と言われた場合も、気になることが続けば、もう一度相談してかまいません。

オウム返しはやめさせるべき?

無理にやめさせる必要はありません。オウム返しは、ことばを覚えようとしていたり、何かを伝えようとしていたりするサインでもあります。「まねしないで」と注意すると、話すこと自体が嫌になってしまうことがあります。オウム返しを手がかりに、子どもが言いたいことを読み取り、答え方の見本を見せていくことが大切です。

家庭でできる関わり方

答え方の見本を見せる

「ジュース飲む?」とくり返したら、「飲む、だね」と、子どもが言えばよいことばを大人が代わりに言って見せます。

選べる聞き方をする

「何飲む?」より「お茶とジュース、どっち?」と聞くと、答えやすくなります。最後に言った方をくり返すことがあるので、ほしそうな物を先に言うなど、順番を入れかえて確かめてみましょう。

絵や写真を使う

物の写真や絵カードを見せながら聞くと、何を聞かれているのかが分かりやすくなります。指さしやカードで選べたら、そのことばを大人が言って返します。

質問を短く、はっきり

「今日は保育園で何して遊んだの?」のような長い質問より、「すべりだいした?」のように短く、答えやすい形で聞きます。

気持ちを読み取って返す

好きなセリフをくり返しているときは、「楽しいね」「ちょっと不安だね」など、そのときの気持ちをことばにして返します。

「ちゃんと答えて」と何度も言い直させるより、伝わったことを喜びながら、正しい答え方をさりげなく見せていくほうが、子どもも楽しく覚えていけます。

毎日の関わり方は子育てに大切なことでもご紹介しています。

相談先

  • 乳幼児健診(1歳6か月児健診・3歳児健診)、お住まいの市町村の保健センター
  • かかりつけの小児科(必要に応じて専門の医療機関を紹介してもらえます)
  • 園や学校の先生、ことばの教室
  • 奈良県発達障害者支援センター「でぃあー」

医療機関や療育機関で、言語聴覚士によることばの評価や訓練を受けることもあります。相談先については初めてのお母さんへもご覧ください。児童発達支援や放課後等デイサービスの利用には、市町村が交付する受給者証が必要です。詳しくは受給者証についてをご覧ください。

ぐりーんの支援

株式会社ぐりーんは、奈良県内4拠点(天理市・奈良市・橿原市・田原本町)で、未就学のお子さまから高校生までの児童発達支援・放課後等デイサービスを運営しています。オウム返しなど、ことばのやりとりが気になるお子さまには、ことば・コミュニケーションの支援プログラムを中心に支援しています。

答え方の見本を見せます

オウム返しをしたときは、「ジュース飲む?」→「飲む」のように、答え方の見本を職員が示して、自分のことばで答える経験を重ねます。

選択肢や絵カードで伝えやすく

「どっち?」と選べる聞き方や、絵カードを使って、何を聞かれているのかが分かりやすいように工夫しています。

教材を使った段階的な取り組み

ことば・コミュニケーションのプログラム教材を使い、小集団や個別の支援の中で、お子さま一人ひとりのことばの段階に合わせて取り組みます。

ご家庭と共有します

その日に取り組んだ支援の内容を連絡帳でお伝えし、気になることは送迎のときやLINEでもお伝えします。ご家庭での関わり方も一緒に考えます。

見学・相談は、受給者証の申請前からお受けしています。2歳のお子さまは見学・相談を受け付けています。ご利用は3歳からをおすすめしています。事業所選びのポイントは放課後等デイサービス・児童発達支援の選び方でご紹介しています。

見学・体験のご案内お問い合わせ

お電話:0743-62-7557(受付10:00〜17:00、土日祝は天理本店・橿原支店で受付)

よくあるご質問

Q. オウム返しは自閉症のサインですか?
オウム返しは、ことばを覚えていく途中で多くの子どもに見られるもので、それだけで自閉症(自閉スペクトラム症)と判断することはできません。気にかけたいのは、目が合いにくい、名前を呼んでも振り向かない、指さしが少ない、くり返す動きがあるといった様子が一緒に見られる場合です。心配なときは、健診や小児科で相談してください。
Q. オウム返しはいつまで続きますか?
1歳半〜2歳ごろによく見られ、質問の意味が分かるようになる2〜3歳ごろにかけて少しずつ減っていくことが多いです。3歳ごろを過ぎても会話のほとんどがオウム返しの場合は、一度相談してみると安心です。
Q. オウム返しはやめさせたほうがいいですか?
無理にやめさせる必要はありません。オウム返しは、ことばを覚えようとしている、何かを伝えようとしているサインでもあります。「ジュース飲む?」とくり返したら「飲む、だね」と答え方の見本を見せるなど、自分のことばで答える経験を少しずつ増やしていきましょう。
Q. テレビやCMのセリフをくり返しています。
好きなセリフをくり返すのは、ことばの音を楽しんでいたり、気持ちを落ち着けていたりすることがあります。場面と結びついて覚えたセリフを、気持ちを伝えるために使っていることもあります。そのときの気持ちを「楽しいね」などとことばにして返してみましょう。
Q. ぐりーんでは、オウム返しのある子にどんな支援をしていますか?
ことば・コミュニケーションの支援プログラムで、答え方の見本を示す、選べる聞き方をする、絵カードを使うといった工夫をしながら、プログラム教材を使って小集団や個別の支援の中で取り組んでいます。その日に取り組んだ内容は連絡帳で、気になることは送迎のときやLINEでご家庭にお伝えしています。

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参考文献

  1. 国立障害者リハビリテーションセンター 発達障害情報・支援センター.自閉スペクトラム症に関する解説.
  2. 日本言語聴覚士協会.ことばの発達に関する解説.
  3. 日本精神神経学会(日本語版用語監修)(2023).DSM-5-TR 精神疾患の診断・統計マニュアル.医学書院.

※本サイトでご紹介している内容は一般的な情報提供を目的としており、診断や治療を目的とするものではありません。お子さまの症状についてのご相談は、医療機関へお願いいたします。

奈良県でオウム返しが気になるお子さまの相談ができる4拠点

株式会社ぐりーんは、奈良県内4拠点で児童発達支援(未就学児)と放課後等デイサービス(小学生〜高校生)を運営しています。4拠点とも、答え方の見本や絵カード、ことば・コミュニケーションの教材を使って支援しています。

見学・相談は無料です(約60分)。見学・体験のご案内を見る

この記事の監修者:久保 崇太郎(心理指導担当職員・保育士)
監修日・最終更新日:2026年10月20日