きょうだい児とは|感じやすい気持ちと、親ができること
「きょうだい児」とは、障がいや病気のある兄弟姉妹がいる子どものことです。障がいのある子への支援が増えるほど、そのきょうだいは「自分のことは後回し」になりやすく、気持ちを言葉にできないまま過ごしていることがあります。
このページでは、きょうだい児が感じやすい気持ちやサイン、ご家庭でできる関わり方、相談先をまとめました。きょうだい児は特別な問題を抱えた子どもというわけではありません。少しの気づかいで、きょうだいの安心感は大きく変わります。
このページでわかること
・きょうだい児が感じやすい気持ち
・気づいてあげたいサイン
・親ができる5つの関わり方
・年齢別のポイントと相談先
・ぐりーんでのきょうだいへの対応
きょうだい児が感じやすい気持ち
きょうだい児の気持ちは一人ひとり違いますが、次のような気持ちを抱えることがあると言われています。どれも自然な気持ちで、悪いことではありません。
親の時間や手が兄弟姉妹に向きやすく、「甘えたいけど言えない」「自分の話を聞いてほしい」という気持ちをがまんしていることがあります。
「親を困らせてはいけない」「自分がしっかりしなきゃ」と、手のかからない子であろうとがんばりすぎることがあります。
兄弟姉妹に物を壊されたり、外で注目されたりしたときに怒りや恥ずかしさを感じ、そう感じた自分を責めてしまうことがあります。
成長するにつれて「親がいなくなったら自分が面倒をみるのかな」と、将来のことを一人で心配することがあります。
気づいてあげたいサイン
きょうだい児は気持ちを言葉ではなく、行動や体調で表すことがあります。次のような様子が続くときは、気持ちを受け止めるきっかけにしてみてください。
・急に甘えが増える、赤ちゃん返りをする
・おなかが痛い、頭が痛いなどの訴えが増える
・何を聞いても「大丈夫」「平気」と答える
・兄弟姉妹に強く当たる、または避ける
・学校や園で、いつもと違う様子があると言われる
※ 体調の訴えが続くときは、かかりつけの小児科にも相談してください。
親ができる5つの関わり方
寝る前の10分や買い物のついでなど、短くてもかまいません。「あなたのための時間」があると、きょうだいは大切にされていると感じやすくなります。お子さまが児童発達支援や放課後等デイサービスに通っている時間を、きょうだいとの時間にあてる方法もあります。
「ずるい」「いやだ」と言われても、「そんなこと言わないで」と止めずに「そう感じたんだね」と受け止めます。言えた気持ちを認めることが、安心につながります。
わからないことは不安や誤解につながります。「〇〇ちゃんは、音が大きいと苦しくなるんだよ」のように、年齢に合ったわかる言葉で、少しずつ伝えていきましょう。
手伝ってくれたら「ありがとう」と伝えつつ、きょうだいが自分の遊びや勉強、友だちとの時間を持てるようにします。「お兄ちゃん(お姉ちゃん)だから」という言葉は控えめにしましょう。
親に余裕がないと、きょうだいへの目配りも難しくなります。一人で抱えず、支援者や同じ立場の保護者に話せる場を持つことが、結果的にきょうだいの支えになります。
年齢別のポイント
幼児期
「どうして自分ばかり」がまだ言葉にならない時期です。抱っこやスキンシップ、短い一対一の遊びで安心感を伝えましょう。
小学生
友だちに兄弟姉妹のことを聞かれて困ることもあります。どう答えればよいか、一緒に考えておくと安心です。
中学生・高校生
進路や将来の不安を一人で抱えやすい時期です。「あなたの人生を大切にしてほしい」と言葉で伝え、将来のことは家族で話し合う機会をつくりましょう。
きょうだい児のことを相談できる場所
きょうだいの様子が気になるときは、次のような場所に相談できます。
・お住まいの市町村の子育て相談窓口
・学校のスクールカウンセラー、園の先生
・きょうだい会など、同じ立場の人が集まる会
・お子さまが通っている児童発達支援・放課後等デイサービス
ぐりーんでは、きょうだいのことも相談できます
ぐりーんでは、ご利用のお子さまだけでなく、ご家族全体を支えることを大切にしています。
・施設見学に、きょうだいも一緒にお越しいただけます
・イベントに、きょうだいも参加できます
・保護者面談(半年に1回、オンラインまたは対面)で、きょうだいのことも相談できます
・きょうだいでご利用いただいているご家庭もたくさんあります
よくあるご質問
Q. きょうだい児とは何ですか?
A. 障がいや病気のある兄弟姉妹がいる子どものことです。「きょうだい」とひらがなで書くのが一般的です。
Q. きょうだい児にはどんな気持ちが生まれやすいですか?
A. がまんやさみしさ、「いい子でいなければ」という気持ち、怒りや恥ずかしさとその罪悪感、将来への不安などを抱えることがあります。どれも自然な気持ちです。
Q. 親はきょうだいにどう接すればよいですか?
A. 短くてもきょうだいだけの時間をつくる、気持ちを否定せずに聞く、お世話の役割を担わせすぎないことが大切です。親自身が相談先を持つことも支えになります。
Q. きょうだいに障がいのことはどう伝えればよいですか?
A. 年齢に合ったわかる言葉で、具体的な場面に沿って少しずつ伝えるのがおすすめです。わからないことが不安や誤解につながるのを防げます。
Q. ぐりーんでは、きょうだいのことも相談できますか?
A. はい。保護者面談などで、きょうだいのことも相談できます。施設見学やイベントにはきょうだいも一緒に参加でき、きょうだいでご利用いただいているご家庭もたくさんあります。
奈良県で、きょうだいのことも相談できる4拠点
見学にはきょうだいも一緒にお越しいただけます。お近くの拠点をご覧ください。
