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奈良県天理市・奈良市・橿原市・田原本町の児童発達支援・放課後等デイサービス

診断前のご家庭へ|発達の相談先・受診の流れと受給者証まで

「ことばがゆっくりな気がする」「健診で『様子を見ましょう』と言われた」「園や学校で集団が苦手と言われた」。気になることはあっても、どこに相談すればよいのか迷うご家庭は少なくありません。

このページでは、奈良県で診断を受ける前に相談できる場所、医療機関の探し方、児童発達支援・放課後等デイサービスの利用に必要な通所受給者証までの流れをご紹介します。

「グレーゾーン」という言葉について

「グレーゾーン」は医学的な診断名ではありません。発達の特性がいくつか見られるものの診断の基準にはあてはまらない状態や、まだ診断を受けていない状態を指して使われることが多い言葉です。お子さまの育ちのペースは一人ひとり違い、気になることがある=障害がある、ということではありません。「気になる」と感じた時点で相談してよいのです。 グレーゾーンの特徴や年齢別のサインは「発達グレーゾーンとは」にまとめています。

こんなときは、相談してみてください

  • ことばの数が少ない、会話のやりとりが続きにくい
  • かんしゃくが強い、気持ちの切り替えに時間がかかる
  • 集団の活動に入りにくい、友だちと関わりにくい
  • 乳幼児健診で「様子を見ましょう」と言われた
  • 読み書きや計算、忘れ物の多さなど、学校生活で困りごとがある

行動ごとの詳しい説明は「お子さまの行動・お悩みから探す」でも紹介しています。

1歳6か月児健診・3歳児健診で「様子を見ましょう」と言われたら

1歳6か月児健診と3歳児健診(3歳児検診)は、市町村が行う乳幼児健診です。体の成長だけでなく、ことばや行動など発達の様子を確かめ、子育ての相談を受ける場でもあります。健診で「様子を見ましょう」「経過観察」と言われて、心配になる保護者の方は少なくありません。

健診 1 1歳6か月児健診

1歳6か月〜2歳になる前に行われます。身長・体重の測定、内科・歯科の診察のほか、「ひとりで歩く」「意味のあることばが出る」「指さしで伝える」「簡単な言いつけがわかる」といった発達の様子を、問診票や保健師とのやりとりで確かめます。

健診 2 3歳児健診

3歳〜4歳になる前、多くの市町村では3歳〜3歳6か月ごろに行われます。身長・体重の測定、内科・歯科の診察に加えて、目(視力)・耳(聞こえ)・尿の検査があります。「名前や年齢が言える」「2〜3語の文で話す」「ごっこ遊びや友だちとの関わり」「身のまわりのこと」などの様子も確かめます。

「様子を見ましょう」「経過観察」と言われたら

  • どんな点が気になったのか、その場で保健師さんにたずねておく
  • 市町村の発達相談(保健センターなど)を予約して、様子を見る間も相談を続ける
  • 家や園で気になる場面を、日付とあわせてメモしておく
  • 再健診や次の相談の日に、変化を伝える

「様子を見る」は「何もしないで待つ」という意味ではありません。相談を続けながら、お子さまに合った関わり方を探していく期間と考えてください。

健診の前に準備しておくとよいこと

  • 事前に届く問診票に、気になることを書いておく
  • ことば・遊び・食事・睡眠など、ふだんの様子をメモしておく(下の「相談・受診の前にメモしておくこと」のチェックリストも使えます)
  • 母子健康手帳を持っていく
  • 3歳児健診の目・耳・尿の検査は、案内にそって家で準備するものがあります

健診の時期・内容・会場は市町村によって異なります。お住まいの市町村からの案内でご確認ください。

健診をきっかけに相談に来られるご家庭がとても多いです

ぐりーんには、健診で「様子を見ましょう」と言われたことをきっかけに、見学・相談に来られるご家庭がとても多くいらっしゃいます。受給者証がなくても見学・相談ができますので、気になることがあればお気軽にご相談ください(見学・体験のご案内)。

診断の前に相談できる場所は、主に4つ

どこから始めても大丈夫です。迷ったときは、お住まいの市町村の窓口に相談すると、内容に合った相談先を案内してもらえます。

相談先 1 園・学校の先生

集団の中での様子をいちばん近くで見ています。家での様子と比べることで、気になることが整理しやすくなります。小学校入学前後の相談は「就学相談・小学校入学準備」もご覧ください。

相談先 2 市町村の発達相談の窓口

保健センター(乳幼児の発達相談)、子育て・こども相談の窓口、教育委員会(就学前後や学校での相談)、障害福祉の担当課などがあります。市町村によっては、発達検査や親子教室を行っているところもあります。下の「市町村の主な相談窓口」をご覧ください。

相談先 3 奈良県発達障害者支援センター「でぃあー」

発達障害のある方や、その疑いのある方のご本人・ご家族からの相談を受け付けている県の専門機関です。相談や情報提供、関係機関の紹介を行っています(診断や心理検査、通所での療育は行っていません)。
でぃあーのホームページ

相談先 4 医療機関(小児科・児童精神科など)

診断や、受給者証の申請に使う医師の診断書・意見書は、医療機関で受けることになります。探し方は、このページの「医療機関の探し方」をご覧ください。

市町村の主な相談窓口

ぐりーんの4拠点の送迎エリアにある9市町村の、主な窓口の担当課です。奈良県の「市町村相談窓口一覧」をもとに掲載しています。組織の変更で課の名前が変わっている場合がありますので、迷ったときは市町村の代表電話で「子どもの発達について相談したい」とお伝えください。各市町村の受給者証の手続きは、それぞれのリンク先で紹介しています。

天理市

就学前のお子さま:健康推進課(予約制)
幼稚園・小中学生:教育総合センター
障害福祉全般:社会福祉課

天理市の受給者証の取り方

奈良市

どこに相談すればよいかわからないとき:市役所の代表電話(担当課を案内)
3歳〜就学前のお子さま:奈良市子どもセンター(療育相談・予約制)
小・中・高校生:教育相談総合窓口

奈良市の受給者証の取り方

橿原市

子どもの発達の相談:こども発達支援課
就学前のお子さま:健康増進課
障害福祉全般:障がい福祉課

橿原市の受給者証の取り方

田原本町

就学前のお子さま:こども未来課 子育て相談係
就学前後の相談:教育総務課
障害福祉・発達障害の相談:健康福祉課 障害福祉係

田原本町の受給者証の取り方

大和郡山市

就学前のお子さま:保健センター
18歳までの子育ての相談:子育ち支援課
就学前後の相談:学校教育課
障害福祉全般:障害福祉課

大和郡山市の受給者証の取り方

桜井市

発達障害に関する相談:社会福祉課

桜井市の受給者証の取り方

生駒市

乳幼児期のお子さま:健康課
18歳までの子どもと家庭の相談:こどもサポートセンターゆう
障害福祉全般:障がい福祉課

生駒市の受給者証の取り方

香芝市

乳幼児・児童の発達相談:保健センター
発達障害に関する相談:社会福祉課

香芝市の受給者証の取り方

大和高田市

乳幼児のお子さま:保健センター
就学前後の相談:学校教育課
障害福祉全般:社会福祉課

大和高田市の受給者証の取り方

出典:奈良県「発達障害に関する相談窓口」(市町村相談窓口一覧)。受付時間や電話番号は、各市町村の最新の案内でご確認ください。

医療機関の探し方

ぐりーんでは医療機関の紹介は行っていません。受診先は、次のような方法で探すことができます。

方法 1 かかりつけの小児科に相談する

ふだんのお子さまを知っている医師に、気になることを伝えてみてください。必要に応じて、発達を専門に診る医療機関への紹介状を書いてもらえることがあります。

方法 2 市町村の窓口や保健センターで聞く

発達相談の担当者は、地域で受診できる医療機関の情報を持っています。相談の中で、受診先についてもたずねてみてください。

方法 3 奈良県の医療機関リストを見る

奈良県は、発達障害の診療を行っている県内の医療機関のリストを公開しています。対象年齢や予約の方法は医療機関ごとに違うため、受診前に各医療機関へご確認ください。
奈良県「発達障害の診療にかかる医療機関リスト」

初診は早めの予約がおすすめです

発達を診る医療機関は予約制のところが多く、初診まで数か月待つこともあります。受診するか迷っている段階でも、先に予約だけしておき、待っている間に市町村の窓口などで相談を進める方法もあります。

発達検査とは

発達検査(知能検査をふくむ)は、お子さまの発達の様子や、得意なこと・苦手なことを知るための検査です。積み木やパズル、絵カード、ことばの質問などに答えてもらい、年齢の目安とくらべて、どの力がどのくらい育っているかを見ていきます。

検査の結果は、診断のときの参考資料の一つになりますが、検査だけで診断が決まるわけではありません。お子さまに合った関わり方や支援を考えるための手がかりとして使われます。

よく使われる主な検査

新版K式発達検査

乳幼児から使われることが多い発達検査です。「姿勢・運動」「認知・適応」「言語・社会」の3つの面から、発達の様子を見ます。乳幼児健診のあとの発達相談などで使われることがあります。

WISC(ウィスク)

5歳ごろから16歳ごろまでを対象にした知能検査です。全体の数値だけでなく、ことばの理解、目で見て考える力、覚えておく力、作業の速さなど、力ごとのばらつき(得意・苦手の差)が分かるのが特徴です。学校生活での困りごとの相談でよく使われます。

田中ビネー知能検査

2歳ごろから使える知能検査です。年齢ごとの問題に答えてもらい、全体的な知的発達の様子を見ます。療育手帳の判定などで使われることがあります。

発達検査を受けられる場所

  • 発達を診ている医療機関(小児科・児童精神科・小児神経科など)
  • 市町村の発達相談(保健センター、子どもセンターなど)
  • 教育委員会の教育相談(小中学生の学校での困りごとなど)
  • 奈良県のこども家庭相談センター(療育手帳の判定など)

検査を行っているかどうか、対象年齢や費用、予約の方法は、機関によって異なります。検査には1〜2時間ほどかかることが多く、お子さまの体調がよい日を選ぶと、ふだんの力を出しやすくなります。まずは上の「市町村の主な相談窓口」や、かかりつけの小児科に相談してみてください。

結果を受け取るときのポイント

数値だけでなく、「どんなことが得意で、どんなことに困りやすいか」「家庭や園・学校でどんな工夫ができるか」を説明してもらいましょう。結果の報告書(所見)をもらえる場合は、保管しておくと、園や学校、事業所と情報を共有するときに役立ちます。

知能検査の結果が、平均的な範囲と知的障害の範囲のあいだ(IQおおむね70〜84)だった場合、「境界知能」と説明されることがあります。境界知能は診断名ではありません。くわしくは「境界知能とは」をご覧ください。

ぐりーんでは、保護者の方から発達検査の結果を見せていただいた場合、お子さまの得意・苦手を理解する手がかりとして、個別支援計画づくりに生かしています。

相談・受診の前にメモしておくこと

相談の時間は限られています。気になる場面や、これまでの育ち、健診や園・学校で言われたことを書き出しておくと、お子さまの様子が伝わりやすくなります。印刷して書き込めるチェックリストもご用意しました。

相談・受診の前にメモしておくことのチェックリスト(気になっていること・これまでの育ち・健診で言われたこと・園や学校での様子・家での様子・聞きたいこと、受診時の持ち物)

画像をタップすると拡大します

印刷用PDF(A4・1枚)をひらく

受給者証を取るまでの流れ

児童発達支援・放課後等デイサービスを利用するには、市町村が発行する「通所受給者証」が必要です。障害者手帳をお持ちでない場合は、医師の診断書(または意見書)が必要です。診断名がまだはっきりしない段階でも、医師が療育の必要性を認めた意見書で申請できる市町村もあります。必要な書類は市町村によって異なりますので、お住まいの市町村でご確認ください。

STEP 1 相談する

市町村の窓口、園・学校の先生、かかりつけ医などに、気になることを相談します。

STEP 2 医療機関を受診する

受診して、受給者証の申請に使う診断書(または意見書)を書いてもらいます。

STEP 3 市町村に申請する

申請書類のほか、利用計画(相談支援事業所に作成を頼むか、ご家庭で作るセルフプラン)が必要です。

STEP 4 受給者証が届き、利用を始める

事業所と契約して、利用を始めます。見学は受給者証が届く前からできます。

市町村ごとの手続きは「受給者証の取り方」で詳しく紹介しています。

診断の前でも、ぐりーんにご相談いただけます

  • 受給者証がなくても、見学・相談ができます(見学は約60分・無料)。
  • 受給者証の手続きの説明、書類の書き方のご相談、相談支援事業所のご紹介、セルフプラン作成のお手伝いをしています。
  • 2歳のお子さまは見学・相談を受け付けています。ご利用は3歳からをおすすめしています。
  • 医療機関の紹介は行っていません。受診先は、市町村の窓口やかかりつけ医にご相談ください。

施設を比べるときのポイントは「施設の選び方」、見学の流れは「見学・体験のご案内」をご覧ください。

よくあるご質問

Q. グレーゾーンでも、児童発達支援や放課後等デイサービスを利用できますか?

A. 利用には通所受給者証が必要です。障害者手帳をお持ちでない場合は、医師の診断書(または意見書)をもとに市町村が判断します。必要な書類は市町村によって異なるため、お住まいの市町村でご確認ください。

Q. 受診する前に、ぐりーんへ見学や相談をしてもいいですか?

A. はい。受給者証がなくても見学・相談ができます。受給者証の手続きの進め方もご説明します。なお、ぐりーんでは医療機関の紹介は行っていません。

Q. 何科を受診すればよいですか?

A. 子どもの発達を診ている小児科、児童精神科、小児神経科などがあります。まずはかかりつけの小児科や市町村の窓口に相談し、受診先を教えてもらうと安心です。奈良県の医療機関リストも参考になります。

Q. 発達検査とは何ですか?どこで受けられますか?

A. お子さまの発達の様子や、得意なこと・苦手なことを知るための検査です。新版K式発達検査、WISC、田中ビネー知能検査などがあります。発達を診ている医療機関や、市町村の発達相談、教育委員会の教育相談、奈良県のこども家庭相談センターなどで行われています。検査だけで診断が決まるわけではありません。

Q. WISC(ウィスク)とはどんな検査ですか?

A. 5歳ごろから16歳ごろまでを対象にした知能検査です。全体の数値だけでなく、ことばの理解、目で見て考える力、覚えておく力、作業の速さなど、力ごとの得意・苦手の差が分かるのが特徴で、学校生活での困りごとの相談でよく使われます。

Q. 健診で「様子を見ましょう」と言われましたが、心配です。

A. 様子を見ている間も、市町村の発達相談などで相談を続けることができます。気になる場面をメモしておき、次の健診や相談のときに伝えてください。

Q. 3歳児健診で、発達の相談はできますか?

A. はい。3歳児健診(3歳児検診)では、体の成長だけでなく、ことばや行動など発達の様子も確かめます。気になることは問診票に書いたり、保健師さんに直接伝えたりしてください。健診のあとも、市町村の保健センターなどで発達相談を続けることができます。

Q. 「境界知能」とはどういう意味ですか?

A. 知能検査の結果(IQ)がおおむね70〜84の範囲にあることを指して使われる言葉で、医学的な診断名ではありません。検査の数値だけでお子さまのことが決まるわけではありません。勉強や生活で困っていることがあれば、市町村の窓口や医療機関にご相談ください。ぐりーんでも見学・相談を受け付けています。

このページは、2026年10月時点の公的機関の情報をもとに作成しています。制度や窓口は変わることがありますので、最新の情報は各市町村・医療機関でご確認ください。

参考:奈良県「発達障害に関する相談窓口」/奈良県「発達障害の診療にかかる医療機関リスト」/奈良県発達障害者支援センター「でぃあー」

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この記事の監修者:久保 崇太郎(心理指導担当職員・保育士)
監修日・最終更新日:2026年10月18日