子どもが落ち着きがない・じっとしていられない|年齢の目安と理由、家庭でできる工夫
「ごはんの間も座っていられない」「目を離すとすぐどこかへ行ってしまう」「授業中に立ち歩くと先生に言われた」。お子さまの落ち着きのなさに、悩んでいる保護者の方は少なくありません。
小さな子どもは、もともと活発で気が散りやすいものです。一方で、年齢が上がっても続く場合は、環境や体調、発達の特性が関係していることもあります。このページでは、年齢ごとの目安と落ち着きがない理由、ADHDとの関係、ご家庭でできる工夫をまとめました。
このページでわかること
・年齢ごとの目安(2〜3歳・4〜5歳・小学生)
・落ち着きがないときに考えられる理由
・ADHDとの関係と、相談の目安
・家庭でできる工夫
・ぐりーんでの取り組み
年齢ごとの目安
動き回る、興味が次々に移る、座っていられないのは、この年齢ではよくあることです。体を動かしながら世界を知っていく時期で、落ち着きのなさだけで心配しすぎる必要はありません。
園の集まりや絵本の時間など、短い時間なら座って話を聞けるようになっていきます。みんなが座っている場面でいつも一人だけ動いてしまう、危ないことでも止まれない、といった様子が続くときは、園の先生とも様子を共有してみましょう。
授業中は座って取り組むことが求められるため、困りごとがはっきりしやすくなります。授業中の立ち歩き、忘れ物の多さ、友だちとのトラブルなどが重なり、叱られる経験が増えて自信をなくしてしまうこともあります。
成長には個人差があります。年齢だけで判断せず、「本人や家族が困っているか」「生活に支障が出ているか」を目安にしてください。
落ち着きがないときに考えられる理由
年齢や発達の段階によるもの
じっとしていられる時間は、年齢とともに少しずつ伸びていきます。小さいうちは、動き回ることそのものが自然な姿です。
環境によるもの
おもちゃやテレビなど気になるものが目に入る、何をすればよいか分からない、待ち時間が長いなど、まわりの環境が落ち着きにくさにつながることがあります。
睡眠不足・空腹・疲れ
子どもは眠いときや疲れているときに、かえって動きが多くなることがあります。生活リズムについては「睡眠による効果」でもご紹介しています。
感覚の特徴
体を動かす刺激を求めて動き回る子や、音や光がつらくてその場にいられない子もいます。くわしくは「感覚統合とは」をご覧ください。
不安や緊張
初めての場所や苦手な活動の前など、不安が強いときにそわそわしたり、動き回ったりすることがあります。
ADHDなどの発達の特性
年齢に比べて落ち着きのなさが強く、家庭でも園・学校でも困りごとが続く場合は、ADHD(注意欠如・多動症)などの特性が関係していることもあります。
ADHDとの関係と、相談の目安
落ち着きがないからといって、ADHDとは限りません。ADHDかどうかは、特性の強さや続いている期間、家庭や園・学校など複数の場面で困りごとがあるかどうかから、医師が判断します。2〜3歳でADHDと診断されることは多くありません。
次のようなときは、一度相談してみてください
・道路に飛び出すなど、危ない場面でも止まれないことが多い
・同じ年齢の子と比べて、明らかに落ち着きのなさが目立つ
・家庭でも園・学校でも、同じような困りごとが続いている
・叱られることが増えて、本人が自信をなくしている
・子育てがつらいと感じる
相談先は、かかりつけの小児科、市町村の発達相談・子育て相談の窓口、健診などです。ADHDの特徴や奈良県内の相談先は、「ADHD(注意欠如・多動症)とは」でくわしくご紹介しています。
家庭でできる工夫
宿題や食事の前に、外遊びやジャンプなどでしっかり体を動かしておくと、そのあと座りやすくなることがあります。
「宿題を全部やる」ではなく「この1ページが終わったら休憩」のように、短い区切りをつくります。タイマーで終わりを見えるようにするのもおすすめです。
一日の流れや、やることの順番を絵や写真で示すと、「次は何をするのか」が分かり、落ち着いて過ごしやすくなります。
勉強や食事のときは、テレビを消す、おもちゃを見えない場所に片づけるなど、目や耳に入る刺激を減らします。座る場所を決めておくのも効果的です。
「走らないで」より「歩こうね」のように、やってほしいことを短く伝えます。少しでも座っていられたら、その場ですぐにほめましょう。
ぐりーんでの取り組み
ぐりーんには、「落ち着きがない」「じっとしていられない」というご相談がとても多く寄せられ、こうしたお子さまもたくさん通っています。運動あそびを中心に、お子さまが落ち着いて過ごせるよう、次のような工夫をしています。
・活動の前に、運動あそびで体を動かす時間をつくります
・活動を短く区切り、休憩をはさみます
・一日の流れや活動の順番を、絵や写真で示します
・座る場所を決め、気が散るものは片づけたり、見えないようにしたりします
・集中したいときや落ち着かないときは、個室で過ごせます
・タイマーで終わりを見えるようにします
・できたことは、その場ですぐにほめます
・その日に取り組んだ内容は連絡帳で、気になることは送迎のときやLINEでお伝えします。保護者のご希望があれば、学校とも情報を共有します
友だちとの関わり方の練習は「SST(ソーシャルスキルトレーニング)とは」、かんしゃくや切り替えの苦手さは「癇癪(かんしゃく)」の記事でもご紹介しています。受給者証の申請前から、見学・相談をお受けしています。
よくあるご質問
Q. 子どもに落ち着きがないのは、何歳まで様子を見てよいですか?
A. 2〜3歳ごろは動き回るのが自然な時期です。4〜5歳になっても、みんなが座っている場面でいつも一人だけ動いてしまう、危ないことでも止まれないなどが続くときは、年齢にかかわらず一度相談してみてください。
Q. 落ち着きがないのはADHDですか?
A. 落ち着きがないからといって、ADHDとは限りません。年齢、環境、睡眠不足や疲れ、感覚の特徴、不安なども関係します。家庭でも園・学校でも困りごとが続くときは、小児科や市町村の窓口に相談してください。
Q. 家庭ではどうすればよいですか?
A. 座る前に体を動かす、短く区切って休憩をはさむ、やることを絵や写真で見える化する、気が散るものを減らす、できたらすぐにほめる、などの工夫が役立ちます。
Q. 授業中に立ち歩くと言われました。どうすればよいですか?
A. まずは学校の先生と、どんな場面で立ち歩くことが多いかを共有しましょう。座る場所や課題の区切り方など、学校でできる工夫を相談できることもあります。困りごとが続くときは、小児科や教育相談の窓口にも相談してみてください。
Q. ぐりーんではどんな支援をしていますか?
A. 活動の前に運動あそびで体を動かす、活動を短く区切る、流れを絵や写真で示す、集中したいときは個室で過ごせるようにする、タイマーで終わりを見える化する、などの工夫をしています。その日に取り組んだ内容は連絡帳で、気になることは送迎のときやLINEでお伝えし、ご希望があれば学校とも情報を共有します。
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