赤ちゃんの自閉症のサインとは?クーイング・喃語・ずりばい・目が合わないとの関係
「クーイングが少ない気がする」「ずりばいをしないまま歩き始めた」「目が合いにくい」。赤ちゃんの様子が気になって、自閉症(自閉スペクトラム症・ASD)ではないかと調べている方も多いと思います。
先にお伝えしたいのは、赤ちゃんの時期に1つの様子だけで自閉症かどうかを決めることはできない、ということです。発達のペースには大きな個人差があります。このページでは、月齢ごとの目安と、気にかけておきたい様子、相談先をまとめました。
このページでわかること
・クーイング・ずりばいと自閉症の関係
・喃語(なんご)が少ないときは
・月齢ごとの発達の目安
・気にかけておきたい様子
・気になったときの相談先
・家庭でできる関わり方
クーイング・ずりばいと自閉症の関係
生後2〜3か月ごろから出る「あー」「うー」といった声です。出始めや回数には個人差があり、少ない・遅いというだけで自閉症とはいえません。耳の聞こえが関係していることもあるため、気になるときは健診や小児科で相談しましょう。
ずりばいやはいはいをほとんどせずに、つかまり立ちや歩き始めに進む赤ちゃんは少なくありません。体の動きの発達には個人差が大きく、ずりばいをしないことと自閉症の直接の関係ははっきりしていません。
目が合いにくい、あやしても笑顔が少ないといった様子は、自閉症の特性として挙げられることがあります。ただし、眠いときや人見知りの時期などにも見られるため、ほかの様子とあわせて、ある程度の期間を見ていくことが大切です。
喃語(なんご)が少ないときは
喃語は、生後6〜8か月ごろから聞かれる「ばばば」「まんまん」のように、同じ音をくり返す声です。口や舌の動き、声を出す楽しさ、まわりの音をまねる力が育ってきたしるしで、のちのことばにつながっていきます。
喃語の出始めや量には個人差が大きく、喃語が少ない・遅いというだけで自閉症とはいえません。耳の聞こえが関係していることもあるため、呼びかけや物音への反応が気になるときは、健診や小児科で相談しましょう。
家庭でできる関わり
・喃語が出たら、すぐに声で応える(「ばぶ」→「ばぶ、ばぶだね」)
・顔を見て、ゆっくり・はっきり話しかける
・わらべうたや手あそびで、声とふれあいを一緒に楽しむ
月齢ごとの発達の目安
| 時期の目安 | よく見られる様子 |
|---|---|
| 生後2〜3か月 | クーイング(「あー」「うー」)、目で動くものを追う |
| 生後3〜4か月 | あやすと笑う、声のするほうを見る |
| 生後6〜8か月 | 喃語(「ばばば」「まんまん」)、人の顔を見分ける |
| 生後9〜10か月 | 名前を呼ぶと振り向く、大人が見ているものを一緒に見る |
| 1歳ごろ | 指さし、バイバイなどのまね、簡単なことばの理解 |
| 1歳6か月ごろ | 意味のあることばが出る、ほしい物や見つけた物を指さして知らせる |
表はあくまで目安で、少し遅れても心配のないことも多いです。1つの項目だけでなく、全体の様子を見てください。
気にかけておきたい様子
次のような様子がいくつか重なり、しばらく続く場合は、一度相談してみると安心です。
・名前を呼んでも振り向くことがほとんどない(耳の聞こえに問題がない場合)
・大人が指さした方を見ない、自分から指さしで知らせることがない
・バイバイや手遊びなどのまねがほとんど見られない
・目が合いにくく、あやしても笑うことが少ない
・抱っこや特定の音・肌ざわりを極端にいやがる
・手をひらひらさせる、同じ動きをくり返すことが多い
手をひらひらさせる動き(ハンドフラッピング)については、「自閉スペクトラム症(ASD)の特徴」でくわしくご紹介しています。大人の手を引いてほしい物を取らせる様子は「クレーン現象」、ことばについては「ことばの遅れ」もご覧ください。
気になったときの相談先
・乳幼児健診(1歳6か月児健診・3歳児健診など)の場や、市町村の保健センターの保健師
・かかりつけの小児科
・市町村の発達相談・子育て相談の窓口
・児童発達支援事業所(見学・相談)
1歳6か月児健診では、ことばや指さし、人への関心などが確認されます。健診の前でも、気になることがあれば保健センターに相談できます。3歳児健診については「3歳児健診で指摘されたら」、診断前の相談の流れは「診断前の相談先・受診の流れ」をご覧ください。
家庭でできる関わり方
顔を見て、ゆっくり話しかける
赤ちゃんの目の高さで、表情をつけて話しかけます。声が出たら同じ声でまねして返すと、やりとりの楽しさが伝わります。
まねっこ遊び
いないいないばあ、手をたたく、バイバイなど、まねしやすい遊びをくり返します。
指さしにことばを添える
赤ちゃんが見ている物を大人が指さし、「わんわんだね」と名前を言います。一緒に同じ物を見る経験が、ことばの土台になります。
苦手な刺激は無理に慣らさない
音や肌ざわりをいやがるときは、無理に続けず、少しずつ慣れる工夫をします。
ぐりーんでの取り組み
ぐりーんの児童発達支援は3歳からご利用いただけます。2歳までのお子さまのご家族からも、見学やご相談をお受けしています。ことばや人との関わりの支援は「ことば・コミュニケーション」、体の動きは「運動あそび」でご紹介しています。
受給者証の申請前からご相談いただけます。「様子を見ていてよいのか分からない」という段階でも、お気軽にご相談ください。
よくあるご質問
Q. 喃語が少ないのは自閉症のサインですか?
A. 喃語の出始めや量には個人差が大きく、喃語が少ない・遅いというだけで自閉症とはいえません。呼びかけや物音への反応が気になるときは、耳の聞こえも含めて健診や小児科で相談しましょう。
Q. クーイングが少ないと自閉症ですか?
A. クーイングの出始めや回数には個人差があり、少ないというだけで自閉症とはいえません。耳の聞こえが関係していることもあるため、気になるときは健診や小児科で相談しましょう。
Q. ずりばいをしない赤ちゃんは自閉症の可能性がありますか?
A. ずりばいやはいはいをせずに歩き始める赤ちゃんは少なくなく、ずりばいをしないことと自閉症の直接の関係ははっきりしていません。
Q. 目が合わないのは自閉症のサインですか?
A. 目が合いにくい様子は自閉症の特性として挙げられることがありますが、それだけでは判断できません。名前への反応、指さし、まねなど、ほかの様子とあわせて見ていきます。
Q. 赤ちゃんのうちに自閉症と診断されますか?
A. 乳児期に診断することはむずかしく、1歳6か月児健診や3歳児健診などで様子を見ながら、必要に応じて専門機関につながるのが一般的です。
Q. ぐりーんは何歳から利用できますか?
A. 児童発達支援は3歳からご利用いただけます。2歳までのお子さまのご家族からも見学・相談をお受けしています。
奈良県で小さいお子さまの発達を相談できる4拠点
見学・相談だけでも大丈夫です。お近くの拠点をご覧ください。
