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奈良県天理市・奈良市・橿原市・田原本町の児童発達支援・放課後等デイサービス

ワーキングメモリとは|低い子どもの特徴と、家庭・学校でできる工夫

ワーキングメモリとは、聞いたことや見たことを、少しのあいだ頭の中にとどめておきながら、考えたり作業したりする力です。「頭の中のメモ帳」や「作業台」にたとえられます。

「話を最後まで聞いていられない」「やることを途中で忘れる」「暗算が苦手」。こうした困りごとの背景に、ワーキングメモリが関係していることがあります。特徴と、毎日の工夫をまとめました。

このページでわかること

・ワーキングメモリのはたらき
・ワーキングメモリが低い子どもの特徴
・ADHD・学習障害との関係
・家庭・学校でできる工夫
・ぐりーんでの取り組み

ワーキングメモリのはたらき

たとえば「ランドセルを置いて、手を洗って、宿題を出してね」と言われたとき、3つのことを覚えておきながら順番に行動します。くり上がりのある暗算や、先生の話を聞きながらノートをとることにも、ワーキングメモリが使われています。

ことばのメモ帳

聞いたことばや数字を、頭の中でくり返しながら覚えておくはたらきです。

目で見るメモ帳

見た形や場所、絵などを、頭の中に思いうかべて覚えておくはたらきです。

ワーキングメモリの大きさには個人差があり、年齢とともに大きくなっていきます。苦手さは、本人の努力不足ではありません。

ワーキングメモリが低い子どもの特徴

こんな様子はありませんか

・いくつかの指示をまとめて言われると、最初か最後しか覚えていない
・やることを途中で忘れて、別のことをしてしまう
・黒板を写すとき、何度も見直す(少しずつしか覚えられない)
・暗算や、文章題の途中の計算が苦手
・話し合いで、自分の番が来ると言いたいことを忘れてしまう
・忘れ物やなくし物が多い

知能検査のWISCでは「ワーキングメモリー」の指標として表されます。検査については「発達検査・WISCとは」をご覧ください。

ADHD・学習障害との関係

ワーキングメモリの弱さは、ADHD(注意欠如・多動症)や学習障害(LD)のお子さまに見られることが多いと言われています。ただし、ワーキングメモリが低いことだけで診断がつくわけではありません。気になるときは、得意・苦手を知る手がかりとして相談してみましょう。

家庭・学校でできる工夫

指示は短く、1つずつ

「手を洗おうね」→できたら「次は宿題を出そう」のように、1つ終わってから次を伝えます。

目で見てわかるようにする

やることを絵や文字で書いて貼る、チェックリストにして終わったら印をつけるなど、覚えておかなくてもよい工夫をします。

メモや道具を使う

連絡帳やメモ、タイマー、九九の表などの道具を使うことは「ずる」ではなく、上手な工夫です。

覚えることを減らす

持ち物の置き場所を決める、毎日の流れを同じにするなど、覚えておく量そのものを減らします。

できたことをほめる

忘れたことを叱るより、覚えていられたこと、メモを見て自分でできたことをほめます。

トレーニングで練習した課題はできるようになっても、学習の成績まで伸びるという根拠は十分ではありません。まずは負担を減らす工夫で、お子さまが力を発揮しやすい環境を整えることが大切です。

ぐりーんでの取り組み

ぐりーんでは、指示は短く区切り、やることを絵や文字のカードで示して、終わったものに印をつけられるようにしています。宿題も「何を・どれだけ・どの順番で」を一緒に決めてから取り組みます。

・学習・宿題支援:量と順番を一緒に決めて、区切って取り組みます
・保護者の方から検査結果を見せていただき、個別支援計画づくりに生かしています
・見る・覚える・数えるなどの力を育てるコグトレの考え方もご紹介しています

よくあるご質問

Q. ワーキングメモリとは何ですか?

A. 聞いたことや見たことを少しのあいだ頭の中にとどめておきながら、考えたり作業したりする力です。「頭の中のメモ帳」にたとえられます。

Q. ワーキングメモリが低い子どもにはどんな特徴がありますか?

A. いくつかの指示をまとめて言われると覚えていられない、やることを途中で忘れる、暗算が苦手、忘れ物が多いなどの様子が見られることがあります。

Q. ワーキングメモリが低いのは発達障害ですか?

A. ADHDや学習障害のお子さまに見られることが多いと言われていますが、ワーキングメモリが低いことだけで診断がつくわけではありません。

Q. 家庭でできる工夫はありますか?

A. 指示を短く1つずつ伝える、やることを絵や文字で見えるようにする、メモやチェックリストを使う、覚えることを減らすといった工夫があります。

Q. ワーキングメモリはトレーニングで伸びますか?

A. トレーニングで練習した課題はできるようになっても、学習の成績まで伸びるという根拠は十分ではありません。まずは負担を減らす工夫で、力を発揮しやすい環境を整えることが大切です。

監修:久保崇太郎(心理指導担当職員・保育士)|監修日 2026年10月25日

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