保護者向けコラム|2026年7月号
甘いもの・加工食品とのつきあい方|子どもの味覚は毎日の食卓で育つ
公開日: 更新日:
この記事のポイント:子どもの好きな味は、小さいころから慣れ親しんだ食事で育っていきます。甘いものや加工食品は「ゼロにする」より「とりすぎない」ことが大切です。昔の日本の食事やおやつの工夫をもとに、ご家庭で無理なくできる食生活の整え方を紹介します。
子どもの味覚は小さいころの食事で育つ
甘いお菓子やジュース、スナック菓子は、子どもが喜ぶ味です。けれど、小さいころから濃い味や甘い味に慣れていると、大人になってから食生活を見直そうとしても、「食べたいものがなくなる」と感じやすくなります。
だからこそ、子どものうちから素材の味やだしのうま味に触れておくことが大切です。毎日の食卓で少しずつ慣れていくことで、薄味や和食をおいしいと感じる舌が育っていきます。
砂糖のとりすぎに気をつけたい理由
WHO(世界保健機関)は、砂糖などの糖類を1日にとるエネルギーの10%未満、できれば5%未満にすることを勧めています。ジュースや清涼飲料水には、思っている以上に多くの砂糖が含まれていることがあります。
海外では、子どもの食生活を守るための取り組みも進んでいます。たとえばイギリスでは、糖分や脂肪の多い食品のテレビやインターネットの広告を、子どもが目にしやすい時間帯などで規制しています。
小麦・植物油・乳製品・砂糖を控える「四毒」という考え方が話題になることもあります。ただ、成長期の子どもにとって、乳製品や小麦も大切な栄養源です。特定の食品を極端に抜くよりも、お菓子や揚げ物、加工食品のとりすぎを見直すところから始めるのがおすすめです。
昔の日本の食事「一汁一菜」に学ぶ
戦前の日本人の主食は、麦や雑穀を混ぜたご飯でした。おかずは季節の野菜の煮物、大根や梅干しなどの漬物、そして味噌汁という「一汁一菜」が基本です。昭和の初めごろには、都市部を中心に塩鮭や納豆、佃煮なども加わり、少しずつ豊かになっていきました。
小魚や海藻、大豆製品からカルシウムやたんぱく質をとる工夫も、昔の食事の知恵です。牛乳でおなかがゆるくなりやすい子は、ヨーグルトやチーズ、小魚、豆腐などでもカルシウムをとることができます。
ぐりーんのおやつの工夫
ぐりーんでは毎月第2・第4火曜日に、全粒粉を使ったクラッカーと砂糖不使用のジャム、発酵バターをおやつとして出しています。素材の味を楽しみながら、甘さ控えめのおやつにも親しんでもらうための取り組みです。
ご家庭でできること
- 飲み物は水やお茶を基本にし、ジュースは特別な日の楽しみにする
- おやつに、おにぎり・ふかし芋・果物・小魚など、素材の味がわかるものを取り入れる
- 味噌汁や煮物は、昆布や煮干しのだしをきかせて薄味にする
- いきなりやめるのではなく、甘いものの量や回数を少しずつ減らしていく
※食物アレルギーがある場合や、食事について気になることがある場合は、かかりつけの医師や管理栄養士にご相談ください。
あわせて読みたい
食生活を見直そう
2026年9月号 和食の効能
監修:久保崇太郎(心理指導担当職員・保育士)|監修日:2026年10月15日
ぐりーんは奈良県内4拠点で、児童発達支援・放課後等デイサービスを行っています。
天理本店(天理市)/菅原支店(奈良市)/橿原支店(橿原市)/田原本支店(田原本町)
