保護者向けコラム|2026年4月号
「よかった」「ありがとう」の呼吸法|寝る前に親子でできるリラックス習慣
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この記事のポイント:息を吸いながら「よかった」、吐きながら「ありがとう」と心の中で思う。それだけの、お金も道具もいらない呼吸法です。ゆっくりした呼吸と感謝の気持ちは、心と体を落ち着かせる助けになります。寝る前に親子で取り入れる方法を紹介します。
松下幸之助さんの眠りを変えたエピソード
脳波の研究をしていた工学博士の志賀一雅さんは、松下電器産業(現パナソニック)に勤めていたころ、創業者の松下幸之助さんの眠りの質を良くしてほしいと頼まれたそうです。
志賀さんが伝えたのは、「仕事のことで腹が立つことがあっても、寝るときだけは喜びと感謝の気持ちで。息を吸いながら『よかった』、吐きながら『ありがとう』と思ってください」ということだけでした。1か月後には、よく眠れるようになったと連絡があったと、志賀さんの著書で紹介されています。
やり方はとても簡単
- 楽な姿勢になり、鼻からゆっくり息を吸いながら、心の中で「よかった」と思う
- 口から長めに息を吐きながら、「ありがとう」と思う
- 気になることが浮かんだら、「まあいいか」と思って、また呼吸に戻る
声に出す必要はありません。数回くり返すだけでも大丈夫です。
なぜ気持ちが落ち着くのか
ゆっくり息を吐く呼吸は、体をリラックスさせる副交感神経の働きを高めるといわれています。また、心配や不満でいっぱいのときと、喜びや満足を感じているときとでは、脳の中で働く神経やホルモンも違うことがわかっています。
志賀さんは、この呼吸法で、リラックスしているときに出る「アルファ波」と呼ばれる脳波が増えると説明しています。寝る前にその日の「よかったこと」に目を向けることは、穏やかな気持ちで眠りにつく助けになるはずです。
子どもの寝かしつけにも
小さな子どもは、「いないいないばあ」のようなささいなことでも心から喜びます。大人も子どものころのように、身の回りの小さな「よかった」に気づけると、毎日が少し明るくなります。
寝る前に親子で「今日よかったこと」を話してから、一緒にゆっくり呼吸してみるのもおすすめです。気持ちの切り替えが苦手なお子さんにとっても、毎晩同じ流れがあることで安心して眠りにつきやすくなります。
ご家庭でできること
- 寝る前に、親子で「今日よかったこと」を1つずつ話す
- 布団の中で一緒に、吸って「よかった」、吐いて「ありがとう」を3回くり返す
- まずは保護者の方が、イライラしたときの気持ちの切り替えに使ってみる
- 眠れない日が続くときは、無理をせずかかりつけの医師に相談する
参考:志賀一雅『神さまの周波数とシンクロする方法 人生を変える奇跡の呼吸法』(ビオ・マガジン)
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