保護者向けコラム|2025年12月号
両面宿儺とは?|アニメから広がる伝説と奈良の歴史
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この記事のポイント:人気アニメ『呪術廻戦』に登場する「両面宿儺(りょうめんすくな)」には、日本書紀や飛騨地方に伝わる伝説という元になったお話があります。伝説の中身と、奈良にゆかりのある古代の歴史を紹介し、子どもの「好き」を学びにつなげるヒントをまとめました。
アニメ『呪術廻戦』と両面宿儺
『呪術廻戦』は、高校生の主人公が「呪い」の世界に足を踏み入れ、仲間とともに戦う物語です。作中で主人公の体に宿る「呪いの王」が、両面宿儺です。子どもたちの間でも人気の作品なので、名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
日本書紀と飛騨に伝わる二つの姿
両面宿儺は、もともと『日本書紀』に登場する存在です。飛騨の国(いまの岐阜県北部)に、一つの体に二つの顔、四本の腕と四本の足をもつ宿儺がいて、朝廷に従わなかったため討たれた、と記されています。
ところが飛騨地方では、宿儺は悪者ではなく、人々を守った英雄や、寺を開いた人物として語り継がれてきました。岐阜県高山市の千光寺には、江戸時代の僧・円空が彫った両面宿儺の像が残っています。同じ存在が、立場によって「怪物」にも「英雄」にもなる。歴史は、誰の目線で語られるかによって見え方が変わることを教えてくれます。
奈良にゆかりのある古代の歴史
両面宿儺のモデルについてはさまざまな説があり、飛鳥時代の天武天皇と結びつける説もあります。天武天皇は、672年の「壬申の乱」で、奈良の吉野から兵を挙げて大友皇子と争い、勝利して天皇になった人物です。その後、飛鳥(いまの明日香村)に都を置きました。
吉野や飛鳥など、物語の舞台になった場所は奈良県内にたくさんあります。アニメや伝説をきっかけに、実際にその土地を訪ねてみるのも楽しい学びになります。
子どもの「好き」は学びの入口
好きなアニメやゲームのキャラクターにも、神話や歴史、昔話などの元ネタがあることは少なくありません。「このキャラクターの元になったお話を調べてみよう」と声をかけるだけで、本や図鑑、地図に自然と手が伸びることがあります。
勉強が苦手なお子さんでも、「好き」から始まる学びは長続きしやすいものです。作品を見るときは、年齢に合っているかも確かめながら、親子で話題を広げてみてください。
ご家庭でできること
- 好きなキャラクターの「元になったお話」を、親子で一緒に調べてみる
- 歴史の舞台になった奈良の場所(吉野・飛鳥など)へ出かけてみる
- 一つのお話を「別の立場から見るとどうかな?」と問いかけてみる
- アニメやゲームは、年齢や対象年齢の表示を確かめて選ぶ
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