保護者向けコラム|2025年7月号
予言やうわさに振り回されない防災|子どもの不安に寄り添う家族の備え
公開日: 更新日:
この記事のポイント:「2025年7月に大災害が起こる」といううわさがSNSで広がり、不安を感じた方も多かったのではないでしょうか。地震の日時を予知することはできません。大切なのは、うわさではなく確かな情報をもとに、いつ起きてもよいように備えておくことです。子どもの不安への声かけと、家族でできる備えを紹介します。
広がった「2025年7月」のうわさ
漫画『私が見た未来 完全版』に描かれた夢の話をきっかけに、「2025年7月5日に大災害が起こる」という情報がSNSで広まりました。けれど作者のたつき諒さん自身は、インタビューで日付までは特定していないと説明しています。そのうえで、災害には予言ではなく客観的な情報をもとに備えている、と話しています。
同じころ、鹿児島県のトカラ列島近海では地震が続き、「トカラの法則」という俗説も話題になりました。気象庁は、こうした地震の発生と別の場所での大地震を結びつける科学的な根拠はないとしています。また、現在の科学では、地震の起こる日時や場所を予知することはできません。
うわさと正しい情報の見分け方
災害のうわさは、不安な気持ちとともに一気に広がります。情報を目にしたときは、「誰が言っているのか」「元の情報はどこか」を確かめる習慣をもちましょう。気象庁や自治体、国の防災情報など、公的な発表を確認するのが基本です。
うわさをきっかけに防災について考えることは、よいことでもあります。怖がりすぎず、「いつか必ず来るもの」として、落ち着いて備えを見直す機会にしたいものです。
子どもが不安になったときの声かけ
子どもは、友だちや動画から聞いたうわさで、大人以上に怖くなってしまうことがあります。「そんなの嘘だよ」と打ち消すより、まずは「怖かったね」と気持ちを受け止めてあげてください。
そのうえで、「いつ地震が来るかは誰にもわからないけれど、準備をしておけば大丈夫」「何かあったら家族で一緒に動こうね」と、具体的に安心できる言葉を伝えましょう。見通しが立つことで、不安が和らぐお子さんも多くいます。
目の前の人のためにできること
不安から何かに頼りたくなる気持ちは、誰にでもあります。けれど、本当に大切なのは、今いる場所で、目の前の家族や大切な人のためにできることを一つずつ重ねていくことではないでしょうか。日々の備えは、その一番身近な形です。
ご家庭でできること
- 飲み水を備蓄する(1人1日3リットルを目安に、最低3日分)
- 停電やキャッシュレス決済が使えないときに備え、千円札や小銭を少し用意しておく
- 災害用伝言ダイヤル(171)の使い方や、家族の集合場所を話し合っておく
- お子さんが不安を話したときは、気持ちを受け止めてから一緒に備えを確認する
あわせて読みたい
2025年8月号 環境と防災への取り組み
安全・安心への取り組みについて
監修:久保崇太郎(心理指導担当職員・保育士)|監修日:2026年10月15日
ぐりーんは奈良県内4拠点で、児童発達支援・放課後等デイサービスを行っています。
天理本店(天理市)/菅原支店(奈良市)/橿原支店(橿原市)/田原本支店(田原本町)
