保護者向けコラム|2026年6月号
子どもと考える地球の環境|3.5%の人が動けば社会は変わる
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この記事のポイント:昆虫や水など、私たちの暮らしを支える自然が少しずつ変わってきています。社会運動の研究で知られる「3.5%ルール」をきっかけに、毎日の洗濯や水の使い方など、家族で無理なくできる環境への取り組みを考えます。
暮らしを支える小さな生き物たち
世界の昆虫の約40%の種で数が減っているという研究報告があります。昆虫を食べる鳥など、生き物のつながりにも影響が出ていると考えられています。原因として、生活排水や農薬の使用など、人の暮らしが自然に与える影響が指摘されています。
2011年の国連環境計画(UNEP)の報告では、世界の食料の9割を占める100種類の作物のうち、70種類以上がミツバチによって受粉されているとされています。小さな生き物が、私たちの食卓を支えているのです。
私たちが使える水はほんのわずか
地球上の水はおよそ14億立方キロメートルあるとされますが、そのうち川や湖など、私たちが利用しやすい淡水は約0.01%にすぎません。世界の人口は80億人を超え、2050年には97億人に達すると見込まれています。限られた水をきれいに使い続けることは、子どもたちの未来につながります。
毎日の洗濯と水のつながり
洗剤や柔軟剤に含まれる成分の中には、自然の中で分解されにくいものもあります。また、香りを長持ちさせる柔軟剤のマイクロカプセルなどが、マイクロプラスチックとして川や海に流れ出ることも心配されています。海に流れたマイクロプラスチックは、プランクトンや魚に取り込まれることがわかってきました。
家庭から出た水は、下水処理場で微生物の力を借りてきれいにされてから川へ戻ります。洗剤を使いすぎないことは、この処理の負担を減らすことにもつながります。
3.5%の人が動けば社会は変わる
政治学者のエリカ・チェノウェス氏の研究では、人口の3.5%が積極的に参加した非暴力の社会運動は、成功しやすかったという結果が示されています。日本の人口で考えると約420万人、奈良県なら約4万人あまりです。
一人ひとりの行動は小さくても、同じ思いの人が集まれば、社会を変える力になります。まずは家族でできることから始めてみませんか。
ご家庭でできること
- 洗剤や柔軟剤は表示どおりの量を守り、入れすぎない
- 洗剤を選ぶときに、成分表示や環境への配慮を家族で確かめてみる
- 公園や川で虫や生き物を一緒に探し、自然に興味をもつきっかけをつくる
- 歯みがきや食器洗いのときは、水を出しっぱなしにしない
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