社内コラム 令和6年1月号
全員で情報を共有する|助言型プロセスと、けがの手当ての基本
公開日:2023年12月26日 発行:株式会社ぐりーん
このコラムは、ぐりーんの職員向けに毎月発信している社内コラムを、求職者の皆さま向けに編集したものです。私たちが日々どんなことを考え、大切にしながら働いているのかを知っていただくきっかけになればうれしいです。
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同じ情報があってこそ、同じ視点に立てる
何かを判断するとき、持っている情報が違えば、同じものを見ていても「視点」が変わってしまいます。一部の人だけが情報を持ち、ほかの人は知らされないまま決定に従う――そんな状態では、納得して動くことはできません。
組織の意思決定も同じです。全ての職員が同じ視点から考えられるよう、必要な情報をみんなに共有すること。そのうえで、それぞれの価値観から意見を出し合うこと。その大前提にあるのは、「一人ひとりが正しい判断をできる」という信頼です。
トップダウンから「助言型プロセス」へ
信頼を土台に、現場の職員が意見を交わし、その分野に詳しい人や上司から「助言」を受けたうえで、現場が「意思決定」する。この進め方を「助言型プロセス(アドバイス・プロセス)」と呼びます。上司の指示のもとで動く「トップダウン型」とは逆の考え方です。
アメリカの組織学習の研究者ピーター・センゲは、「人は変化に抵抗するのではない。変えられることに抵抗するのだ」と述べています。自分で考え、自分で選んだ変化には、人は前向きに取り組めます。ぐりーんは、一人ひとりが自分の意志で成長し、それぞれが主役として力を発揮できる機会を、組織として用意していきたいと考えています。
共有したい知識の例:傷は「乾かさない」
みんなで知っておきたい情報の一例として、すり傷・切り傷の手当てを紹介します。かつては「消毒して乾かし、かさぶたができれば治る」と考えられていましたが、今は「傷を乾かさずに治す」湿潤療法(モイストヒーリング)が広く行われています。
傷口からにじみ出る透明な液(滲出液)には、皮膚の再生を助ける成分が含まれています。消毒薬は細菌だけでなく傷を治す細胞にも影響することがあり、ガーゼで乾かすと再生が遅れることがあります。
- まず、水道水で砂や汚れをしっかり洗い流す
- 出血していれば、清潔なガーゼなどで押さえて止血する
- 湿潤療法用の絆創膏(ハイドロコロイド素材など)で傷を覆い、乾かさないようにする
なお、食品用ラップなど医療用ではない材料で覆う方法は、感染を起こす危険があるとして日本皮膚科学会が注意をよびかけています。次のような場合は自己判断せず、医療機関を受診してください。
- 傷が深い、大きい、出血が止まらない
- 動物にかまれた、さびた物や土で汚れた物でけがをした
- 傷のまわりが赤く腫れる、熱をもつ、痛みが強くなる、膿が出る
- やけどの範囲が広い、水ぶくれが大きい
子どもの支援にも、働く私たちにも
子どもたちの安全を守るためには、誰か一人が知っているだけでは足りません。けがをしたときの手当てや、急な体調の変化への対応を全職員が同じように理解していることで、どの職員がその場にいても、落ち着いて正しく動くことができます。
情報を隠さずに共有し、意見を出し合い、助言を受けながら現場で決めていく。そうしたチームのあり方が、子どもたちの安心と、職員一人ひとりの成長の両方につながると考えています。
※けがの手当ては一般的な情報です。判断に迷うときは、医療機関や救急安心センター事業(#7119)などにご相談ください。
監修:佐野 明香(児童発達支援管理責任者) 監修日:2026年10月15日
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