社内コラム|令和7年8月号
あふれる情報とのつきあい方|確かめる力と、寄り添う力
公開日:2025年8月26日 発行:株式会社ぐりーん
ぐりーんでは毎月、職員に向けて社内コラムを共有しています。このページでは、その中から、これから一緒に働く方にも知っていただきたい考え方を、読みやすく編集してご紹介します。
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情報があふれる時代に
スマートフォンを開けば、ニュースやSNS、動画などから、毎日たくさんの情報が届きます。調べたいことがすぐに分かる便利な時代になった一方で、本当の情報と、不確かな情報や誤った情報が入り混じっているのも事実です。
特に健康や医療、子育てに関する情報は、私たちの暮らしに直接かかわるだけに、強い言葉で書かれた情報に心を動かされやすい分野でもあります。
誤った情報は、なぜ広がりやすいのか
アメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームが、X(旧Twitter)上で広がった約12万6千件の話題を分析したところ、誤った情報は正しい情報よりも、速く、遠くまで広がる傾向があることが分かりました(参考:Vosoughi, S. ほか 2018年 "The spread of true and false news online" Science 359巻)。
研究チームは、その理由の一つとして「目新しさ」を挙げています。驚きや不安をかき立てる情報ほど、人は誰かに伝えたくなるのです。また、人には自分の考えに合う情報を集め、合わない情報を見落としやすい「確証バイアス」という心のくせもあります。誰にでもある心の働きだからこそ、少し立ち止まる習慣が大切になります。
情報を確かめるときのポイント
- 誰が発信しているか:発信者の名前や立場、専門分野がはっきりしているかを確かめる
- 元の情報はどこか:「〜らしい」という又聞きではなく、公的機関の発表や論文など、元になった情報までたどる
- いつの情報か:古い情報が、今も正しいとは限らない
- ほかの情報源ではどうか:信頼できる複数の情報源で、同じことが言われているかを比べる
- 感情を揺さぶる言葉に注意:「絶対」「これだけで治る」「隠された真実」など、強い言葉ほど一度立ち止まる
子どもの支援にも、働く私たちにも
子どもの発達に不安を感じている保護者の方は、ネットでたくさんの情報を調べ、ときには根拠のはっきりしない情報に心を揺さぶられることもあります。支援の現場では、次のような関わりを大切にしています。
- 保護者が調べてきた情報を頭ごなしに否定せず、まずは不安な気持ちを受け止める
- 国や公的機関(発達障害情報・支援センターなど)の情報や、医師・専門職の意見をもとに、一緒に確かめていく
- 分からないことは分からないと伝え、必要に応じて医療機関や相談窓口につなぐ
そしてこれは、働く私たち自身にもいえることです。支援の方法や制度の情報で迷ったときは、一人で判断せず、児童発達支援管理責任者や先輩職員に相談すること。研修や会議で学んだことをチームで共有すること。ぐりーんでは、確かな情報をもとに職員みんなで考え、子どもたちとご家族に安心してもらえる支援を目指しています。
監修:佐野 明香(児童発達支援管理責任者) 監修日:2026年10月15日
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