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奈良県天理市・奈良市・橿原市・田原本町の児童発達支援・放課後等デイサービス

社内コラム 令和6年3月号

自己実現への歩み|欲求の階層と、広がっていく視点

公開日:2024年1月25日 発行:株式会社ぐりーん

このコラムは、ぐりーんの職員向けに毎月発信している社内コラムを、求職者の皆さま向けに編集したものです。私たちが日々どんなことを考え、大切にしながら働いているのかを知っていただくきっかけになればうれしいです。

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マズローの欲求階層説

アメリカの心理学者アブラハム・マズローは、人間の欲求をいくつかの段階に分けて考えました。よく知られているのは次の5つです。

  • 生理的欲求:食べる、眠るなど、生きるための基本的な欲求
  • 安全の欲求:危険から身を守り、安定した暮らしを求める欲求
  • 所属と愛の欲求:家族や仲間とつながり、受け入れられたい欲求
  • 承認の欲求:認められたい、自分を価値ある存在と感じたい欲求
  • 自己実現の欲求:自分の可能性を発揮し、なりたい自分になろうとする欲求

マズローは晩年、その先に、自分を超えた大きなもののために力を尽くす「自己超越」という段階があることも論じました。なお、よく見かけるピラミッドの図はのちの人が描いたもので、マズロー自身も、欲求の順番は人や状況によって入れ替わることがあると述べています。

自分の視点から、相手の視点、周りの視点へ

人の成長は、ものの見方の広がりとしてもとらえることができます。アメリカの心理学者ロバート・セルマンは、子どもが他者の立場や気持ちを理解する力(社会的視点取得)が、段階を追って発達していくことを示しました。

  • 自分の見方と相手の見方の区別がまだつきにくい段階
  • 相手には相手の考えがあると気づく段階
  • 相手の立場から自分を見ることができる段階
  • 自分と相手を、第三者の目で客観的に見られる段階
  • 社会や集団の視点から物事を考えられる段階

この広がりは、大人になってからも続いていきます。自分の都合だけでなく相手の立場を考え、さらに一歩引いて「チームや地域にとってどうか」と考えられるようになること。それは、マズローのいう自己実現や自己超越へと向かう歩みにも重なって見えます。

理想を思い描き、現実を近づける

人間である以上、欲求がなくなることはありません。欲求は悪いものではなく、成長のエネルギーでもあります。大切なのは、目の前の出来事に振り回されるのではなく、「こうありたい」という理想を思い描き、少しずつ現実をそこへ近づけていくことです。

子どもの支援にも、働く私たちにも

子どもが新しいことに挑戦できるのは、安心できる場所があり、受け入れられていると感じられるときです。「相手の気持ちを考えようね」と伝えても、視点を取る力には発達の段階があります。その子が今どの段階にいるのかを見きわめ、一歩先の見方に気づけるよう関わることが、私たちの支援の土台です。

働く私たちも同じです。安心して働ける環境があり、仲間とつながり、認め合えるからこそ、一人ひとりが自分の力を伸ばし、「子どもたちのために」「チームのために」という大きな目的に向かっていけます。そんな職場をみんなでつくっていきたいと考えています。

監修:久保 崇太郎(心理指導担当職員・保育士) 監修日:2026年10月15日

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