社内コラム 令和6年2月号
あえて数字の目標を立てない|人の成長が成果をつくる
公開日:2024年1月10日 発行:株式会社ぐりーん
このコラムは、ぐりーんの職員向けに毎月発信している社内コラムを、求職者の皆さま向けに編集したものです。私たちが日々どんなことを考え、大切にしながら働いているのかを知っていただくきっかけになればうれしいです。
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数字を追うだけでは、仕事はつまらなくなる
会社を経営していると、どうしても売上や利益の数字に目が向きます。けれども、毎日数字ばかりを追いかけていると、仕事はだんだんつまらなくなっていきます。
「今期は前年比〇%アップ」と目標を決めると、「あといくら足りないから、新しい利用者を〇人増やそう」と、数字を達成するための行動に追われるようになります。目標を達成すれば成長、届かなければリーダーの交代――。多くの組織で行われているこうした管理の先には、終わりのない数字の追いかけっこが待っています。
目標が「わな」になるとき
経済学には「ある指標が目標になると、その指標は良い指標ではなくなる」という「グッドハートの法則」があります。数字そのものが目的になると、人は本来の目的を見失い、数字を合わせることに力を注いでしまいがちです。
ハーバード・ビジネス・スクールのオルドネスらの論文(2009年)でも、細かすぎる数値目標や厳しすぎる目標は、視野を狭めたり、不正な行動やチームワークの低下を招いたりする副作用があると指摘されています。
また、心理学者エドワード・デシの研究では、楽しんで取り組んでいた活動に報酬を与えると、かえって自発的なやる気が下がる場合があることが示されました(アンダーマイニング効果)。人は外から管理されるより、自分で選び、成長を実感できるときに力を発揮します。
「感じ取る力」と「反応する力」
ぐりーんが大切にしたいのは、一人ひとりが現場で「何かおかしい」「もっとこうできるはず」と違和感を感じ取る力と、理想と現状の差を埋めようと動く力です。
数字の目標を達成すれば人も成長したと考えるのではなく、人が成長すれば、その結果として組織の成果がついてくる。全員が参加する経営によって、今は誰も予想できないような成長を組織全体でとげていく。それが、私たちのめざす逆転の発想です。
答えのない問いに向き合い、試行錯誤しながら進んでいく力は、目の前の数字に追われているときほど失われやすいものです。人には、経験とともに広がっていく可能性がまだまだあります。その可能性を伸ばしていった先に、一人ひとりの自己実現があると考えています。
子どもの支援にも、働く私たちにも
子どもの支援も同じです。「〇回できたら合格」という数字だけを追うと、その子の小さな変化やがんばりを見落としてしまいます。目の前の子どもの様子に違和感や変化を感じ取り、どう関われば次の一歩につながるかを考える。その積み重ねが、子どもの成長を支えます。
職場でも、「ありがとう」と伝え合う雰囲気を大切にしています。感謝を書き留める習慣が幸福感を高めるという研究(エモンズとマカロー、2003年)もあるように、認め合い、感謝し合える関係が、一人ひとりの成長とチームの力を育てていくと考えています。
監修:佐野 明香(児童発達支援管理責任者) 監修日:2026年10月15日
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