社内コラム|令和7年1月号
年金は何歳から受け取る?|繰り上げ・繰り下げのしくみと選び方
公開日:2024年12月18日 発行:株式会社ぐりーん
ぐりーんでは毎月、職員に向けて社内コラムを共有しています。このページでは、その中から、これから一緒に働く方にも知っていただきたい考え方を、読みやすく編集してご紹介します。
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受け取り始める時期は選べる
老齢年金(国民年金の老齢基礎年金と、厚生年金の老齢厚生年金)は、原則として65歳から受け取ります。ただし、希望すれば60歳から75歳までのあいだで、受け取り始める時期を選ぶことができます。
- 繰り上げ受給:65歳より早く受け取り始める代わりに、毎月の年金額が減る
- 繰り下げ受給:65歳より遅く受け取り始める代わりに、毎月の年金額が増える
どちらを選んでも、決まった年金額は一生続きます。だからこそ、仕組みを知ったうえで選ぶことが大切です。
どのくらい増えて、どのくらい減るのか
繰り下げると、1か月遅らせるごとに0.7%ずつ年金額が増えます。繰り上げると、1か月早めるごとに0.4%ずつ減ります(1962年4月2日以降に生まれた人の場合)。
受け取り始める年齢と増減率の目安
- 60歳:24%減
- 63歳:9.6%減
- 65歳:増減なし
- 66歳:8.4%増
- 68歳:25.2%増
- 70歳:42%増
- 75歳:84%増
たとえば老齢基礎年金の満額は、2024年度で年81万6千円です。70歳からの受け取りにすると、これが42%増えて年約116万円になります。
受け取る総額で比べると
繰り下げると毎月の額は増えますが、受け取る期間は短くなります。そのため、受け取る総額がいつも多くなるとは限りません。
額面だけで単純に計算すると、65歳から受け取った人と70歳から受け取った人の総額が逆転するのは、およそ82歳です。60歳から受け取った人と比べても、逆転はやはり81〜82歳ごろになります。つまり、それより長生きすれば繰り下げた方が総額は多く、それより早く亡くなれば早く受け取った方が多い、ということになります。
繰り下げは「長生きしたときの備え」を厚くする選び方、繰り上げは「早いうちの生活資金」を確保する選び方といえます。どちらが正解というより、健康状態や働き方、貯蓄、家族の状況によって向き不向きが変わります。
年金にかかる税金と、選ぶときの注意点
年金にも税金がかかりますが、「公的年金等控除」という控除があります。この控除の最低額は、65歳未満では60万円、65歳以上では110万円です。同じ額の年金でも、65歳未満で受け取るほうが税金がかかりやすい点は、繰り上げを考えるときに知っておきたいポイントです。
- 繰り上げを一度請求すると、あとから取り消すことはできない
- 繰り上げると、障害年金や寡婦年金を受け取れなくなるなど、制限がかかる場合がある
- 繰り下げている期間は、配偶者がいる場合などに付く「加給年金」を受け取れない
- 年金額が増えると、税金や社会保険料も増える場合がある
自分の場合にどうなるかは、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で見込み額を確認したうえで、年金事務所などに相談するのがおすすめです。
働く私たちにとって
年金を繰り下げるかどうかは、「何歳まで、どのように働くか」と深く関わっています。60代になっても、体力や生活に合わせて無理なく働き続けられれば、年金を受け取る時期の選択肢も広がります。
ぐりーんでは、一人ひとりの体調や家庭の事情に合わせて、勤務日数や時間を相談しながら働き方を決めています。お金の情報も社内で共有しながら、職員が将来に安心を持って長く働き続けられる職場を目指しています。
※この記事は2024年12月時点の制度にもとづいています。年金額や制度は改定されることがあるため、実際の手続きにあたっては、日本年金機構や年金事務所にご確認ください。
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