社内コラム|令和8年3月号
叶うことより、向かっていく過程|勝ち負けで終わらせない、頑張りの見つめ方
公開日:2026年3月18日 発行:株式会社ぐりーん
ぐりーんでは毎月、職員に向けて社内コラムを共有しています。このページでは、その中から、これから一緒に働く方にも知っていただきたい考え方を、読みやすく編集してご紹介します。
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「意味がなかった」と言ってしまう前に
叶わなかった。うまくいかなかった。頑張ったけれど目標に届かなかった。そんなとき私たちは、「時間のむだだった」「期待しなければよかった」「最初からやらなければよかった」と口にしてしまいがちです。
瀬知洋司さんの著書『となりの小さいおじさん』(アルソス)には、こうした考え方に対して、「大切なのは叶ったかどうかより、そこに向かっていく過程のほうだ」というメッセージが書かれています。勝者も敗者もなく、何かに夢中になり、努力すること自体に価値がある。叶わなかった人へのなぐさめではなく、人が成長するための大切な仕組みなのだ、という考え方です。
結果だけでは見えないもの
目標に向かって試行錯誤した時間、うまくいかずに工夫したこと、あきらめずにもう一度やってみたこと。結果が出なかったとしても、その過程で得た経験や力は、確かに自分の中に残っています。
「負け」と決めつけてしまえば、そこで終わりです。でも、過程に目を向ければ、次につながるものがたくさん見つかります。
子どもの「やってみた」を認める
この考え方は、支援の現場でとても大切にしていることです。子どもたちは毎日、いろいろなことに挑戦しています。ボタンを留めてみる、順番を待ってみる、苦手な食べ物をひと口だけ口に近づけてみる。うまくできた日もあれば、できなかった日もあります。
- できたかどうかより、「やってみようとしたこと」に気づいて言葉にする
- 前回とくらべて、少しでも変わったところを一緒に喜ぶ
- できなかったときも、「またやってみようね」と次につなげる
過程を認めてもらえた経験は、子どもの「もう一回やってみよう」という気持ちを育てます。そしてこれは、働く大人同士でも同じです。結果だけでなく、その人が工夫したことや積み重ねてきたことに目を向け合える職場でありたいと考えています。
お願いより、感謝を
神社にお参りすると、つい「うまくいきますように」とお願いごとをしてしまいます。この本では、お願いをするよりも、ただ感謝を伝えればいい、という考え方も紹介されています。
また、山や森など大自然に入るときには、心から敬意を払うことの大切さも語られています。人間がこの世界のいちばん上にいるわけではなく、自然の恵みの中で生かされている。そう考えると、日々の暮らしの見え方も少し変わってきます。
普通に暮らせていることが、うまくいっている証拠
特別なことが起きなくても、普通に毎日を過ごせていること自体が、うまくいっているということ。欲を出しすぎて焦るよりも、目の前の一日を大切に積み重ねていくことが、いちばんの近道なのかもしれません。
子どもたちの小さな一歩も、自分自身の毎日の積み重ねも、過程そのものを大切にできる。そんなチームで、一緒に働けたらうれしいです。
監修:久保 崇太郎(心理指導担当職員・保育士) 監修日:2026年10月15日
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