社内コラム|令和8年5月号
3で調和する|気持ち・言葉・行動をそろえ、本音で話せるチームをつくる
公開日:2026年5月27日 発行:株式会社ぐりーん
ぐりーんでは毎月、職員に向けて社内コラムを共有しています。このページでは、その中から、これから一緒に働く方にも知っていただきたい考え方を、読みやすく編集してご紹介します。
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「1」と「2」だけでは、うまく回らない
国にたとえて考えてみます。王様が一人だけだと、力がその人に集中しすぎてしまいます。かといって、同じ力を持つ王様が二人いると、考えが食い違ったときに対立が起き、分断が生まれてしまいます。
職場でも同じことがいえます。一人に任せきりにすると、その人が抱え込んでしまう。二人で意見がぶつかると、どちらかが折れるまで平行線になる。そんなとき、三人目の視点が入るだけで、話がまとまりやすくなることがあります。
調和をもたらす「3」
日本の神話では、天地のはじめに現れた神々として「造化三神(ぞうかさんしん)」が語られています。また、父と母の二人から子が生まれて家族になるように、「3」は調和や新しいつながりを表す数として、昔から大切にされてきました。
支援の現場にも、子ども・ご家族・事業所という三者がいます。どれか一つだけの思いで進めるのではなく、三者がそれぞれの立場から考えを持ち寄ることで、子どもにとってより良い支援が見えてきます。
「身口意(しんくい)」をそろえる
空海が伝えた真言密教では、人の働きを「身(からだ・行動)」「口(ことば)」「意(こころ)」の三つでとらえ、「身口意」と呼びます。この三つがそろっている状態は、心と体が無理なく調和している状態だといえます。
この考え方をもとに、働き方を三つに分けてみます。
上:やりたいと思い(意)、やりたいと言い(口)、やる(身)
中:気が進まないと思い(意)、気が進まないと正直に言いながらも(口)、やる(身)
下:やりたくないと思い(意)、やりたくないと言い(口)、やらない(身)
「上」と「下」は、それぞれ心と行動はそろっていますが、あまりに離れているため、お互いを理解しにくく、分断が起きやすい関係です。
注意したいのは、このどれにも当てはまらない「気が進まないのに、やりたいふりをしてやる」状態です。気持ちと言葉と行動がばらばらで、無理を重ねるうちに心も体も疲れてしまいます。
アニメーション映画の巨匠として知られる宮崎駿監督も、「めんどくさい」と口にしながら作品づくりに向き合っていると言われています。気が進まない気持ちを隠さずに言葉にしながら、それでも手を動かす。「中」は決して悪いことではなく、上と下をつなぐ大切な真ん中なのです。
本音を言えるチームでありたい
どんな仕事にも、気が進まない日や、苦手な業務はあります。そんなとき、無理に「平気です」と取りつくろうより、「ちょっとしんどいです」「ここが苦手です」と言える職場のほうが、結果的に長く気持ちよく働けると私たちは考えています。
- 気が進まないこと、困っていることを、言葉にして共有する
- 本音を聞いた側は、責めずに受け止め、できる工夫を一緒に考える
- 二人で決めきれないときは、三人目に意見を聞いてみる
「人間」は「間」を大切にする存在
「人間」という言葉には、「間(あいだ)」という字が入っています。人と人とのあいだ、上と下のあいだ、自分と相手のあいだ。その「間」を大切にできることが、人らしさなのかもしれません。
子どもたち、ご家族、そして一緒に働く仲間。それぞれのあいだをつなぎ、調和を生み出せるチームでありたいと考えています。
監修:佐野 明香(児童発達支援管理責任者) 監修日:2026年10月15日
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