社内コラム|令和7年7月号
水・塩・米・酒に込められた感謝|日本の食文化と、子どもたちの食の時間
公開日:2025年7月25日 発行:株式会社ぐりーん
ぐりーんでは毎月、職員に向けて社内コラムを共有しています。このページでは、その中から、これから一緒に働く方にも知っていただきたい考え方を、読みやすく編集してご紹介します。
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神棚に供えられてきた4つのもの
日本では古くから、神棚に水・塩・米・酒を供え、日々の恵みへの感謝を表してきました。どれも私たちの暮らしと食を支えてきた、身近で大切なものです。今回は、この4つにまつわる日本の食文化をたどってみます。
水——森に恵まれた国の豊かな水
日本は国土のおよそ3分の2が森林に覆われ、雨も多く、豊かな水源に恵まれた国です。森に降った雨は土にしみ込み、川や地下水となって私たちの暮らしを潤しています。
蛇口をひねれば安全な水が飲めることも、世界的に見れば恵まれたことです。日本の水道水は水道法にもとづく水質基準で管理され、安全に飲めるよう検査が続けられています。お茶やだし、炊飯など、日本の料理はこの豊かな水に支えられてきました。
塩——暮らしを支えてきた大切な調味料
海に囲まれた日本では、昔から海水を煮詰めて塩を作ってきました。塩は味付けだけでなく、漬物やみそ・しょうゆなど、保存や発酵の食文化にも欠かせないものです。
明治時代から平成の初めまで、日本の塩は国の専売制度のもとで作られ、販売されていました。1997年に専売制度が廃止されてからは、各地でさまざまな製法の塩が作られるようになり、今では地域ごとの特色ある塩を楽しめるようになっています。
米——白米と玄米のちがい
稲の実からもみ殻を取ったものが玄米で、そこからさらにぬかや胚芽を取り除いたものが白米です。玄米は白米に比べて食物繊維やビタミンB1などを多く含む一方、白米は消化がよく、食べやすいという良さがあります。
どちらが正解ということではなく、体調や好み、食べる人に合わせて選ぶことが大切です。雑穀米や分づき米など、間をとった食べ方もあります。
酒——麹菌と発酵の文化
古い時代には、米を口で噛んで発酵させる「口噛み酒」が作られていたことが、奈良時代の風土記などに記されています。その後、日本の酒造りは麹菌を使う方法へと発展していきました。
麹菌は、日本酒だけでなく、みそ・しょうゆ・みりん・酢など、和食の味の土台を作ってきた微生物です。日本の発酵食品を支えてきた大切な存在として、日本醸造学会は麹菌を「国菌」に認定しています。長い年月をかけて人と微生物がともに育んできた、日本ならではの食文化です。
子どもの支援にも、働く私たちにも
「いただきます」「ごちそうさま」には、食べ物や作ってくれた人、自然の恵みへの感謝が込められています。ぐりーんでは、おやつや食事の時間も大切な支援の場と考えています。
- あいさつや準備・片づけを一緒に行い、食べることへの関心と感謝の気持ちを育てる
- 偏食や感覚の過敏さがある子には無理に食べさせず、見る・触れる・においをかぐなど、小さな一歩から食への興味を広げる
- アレルギーや食事の配慮が必要な子については、ご家庭と情報を共有し、職員全員で確認する
そしてこれは、働く私たち自身にもいえることです。忙しい毎日でも、食事の時間をきちんと取り、体を整えること。子どもたちと一緒に「おいしいね」と笑い合える時間は、職員にとっても大切なひとときです。
監修:久保 崇太郎(心理指導担当職員・保育士) 監修日:2026年10月15日
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