社内コラム|令和8年6月号
内側と外側はつながっている|気持ちを整え、目の前の人と向き合うために
公開日:2026年6月18日 発行:株式会社ぐりーん
ぐりーんでは毎月、職員に向けて社内コラムを共有しています。このページでは、その中から、これから一緒に働く方にも知っていただきたい考え方を、読みやすく編集してご紹介します。
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「内側」と「外側」
私たちの中には、気持ちや考えといった目に見えない「内側」と、決めたこと・行動・その結果といった目に見える「外側」があります。この二つは別々のものではなく、つながっています。
たとえば、不安や焦りでいっぱいのときは、人への言葉がとげとげしくなったり、判断を急いでしまったりします。反対に、気持ちが落ち着いているときは、同じ出来事でも穏やかに受け止め、良い選択をしやすくなります。
うまくいかないとき、私たちはつい外側の結果だけを変えようとします。でも、その前に自分の内側がどんな状態かに目を向けることが、遠回りのようで近道になることがあります。
先送りの習慣が、心を疲れさせる
「あとでやろう」と置いたままのことはありませんか。まだ終わっていないことは、頭のどこかで「まだ終わっていない」と気にかかり続けます。それが積み重なると、なんとなくの不安や緊張が続き、心が疲れていきます。
疲れがたまると、人の気持ちに気づく力が鈍くなり、「めんどうだな」「やりたくないな」という気持ちが強くなりがちです。
- すぐに終わる小さなことは、その場で片づける
- すぐにできないことは、いつやるかを決めておく
- 一人で抱えず、困ったら早めに周りに相談する
「終わらせる」ことを少しずつ増やすと、心に余裕が戻り、目の前の子どもや仲間に気持ちを向けやすくなります。
今の反応は、昔の気持ちに引っぱられていることも
SNSを見ていて、仲の良い友人たちが自分に声をかけずに出かけていたと知ったとき。思った以上に悲しくなったり、腹が立ったりすることがあります。その気持ちは、子どものころに置いていかれたと感じた経験とつながっているのかもしれません。
大人になっても、昔の気持ちが今の反応を動かしていることは少なくありません。「今、自分は何に反応しているんだろう」と一歩引いて気づくだけでも、相手を責めずにすむことがあります。
相手を「一人の人」として見る
哲学者マルティン・ブーバーは、人との関わり方を「我と汝(われとなんじ)」と「我とそれ」の二つで表しました。相手をかけがえのない一人の人として向き合う関係と、自分の役に立つものとして見る関係です。
自分の気持ちに余裕がないと、知らず知らずのうちに相手を「我とそれ」で見てしまいがちです。内側を整えることは、相手を一人の人として大切にすることにもつながります。
子どもの行動の「内側」に目を向ける
この考え方は、支援の仕事そのものにも通じます。大きな声を出す、その場から離れる、なかなか切り替えられない。目に見える行動は「外側」ですが、その背景には、不安、わからなさ、疲れ、伝えたい気持ちといった「内側」があります。
行動だけを止めようとするのではなく、「この子は今、何を感じているんだろう」と内側に目を向ける。そのためにも、まず支援する大人自身の内側が落ち着いていることが大切だと考えています。
ひと息ついて、自分を整える
気持ちがざわついたときは、少しの時間、呼吸に意識を向けてみるのもおすすめです。
- 鼻からゆっくり息を吸う
- 吸うときよりも長めに、ゆっくり吐く
- 浮かんでくる考えは、良い・悪いと決めずにただ眺める
「言葉」は「事(こと)」の「端(は)」、つまり出来事のほんの一部分を表したものだ、という説があります。言葉で説明しきれない気持ちも、まずは自分で気づいてあげることから始まります。
自分だけでなく、周りの幸せも含めた目標を
目標を持つとき、自分の幸せだけでなく、周りの人の喜びや幸せも含めて考えると、その思いは自然と多くの人を巻き込む力になります。子どもたちの笑顔、ご家族の安心、一緒に働く仲間の働きやすさ。そうしたものを含めた目標を、チームで共有していきたいと考えています。
監修:久保 崇太郎(心理指導担当職員・保育士) 監修日:2026年10月15日
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