作業療法の考え方を取り入れた支援|手先の動きと毎日の生活動作を練習します
「作業療法の考え方を取り入れた支援」は、手先の動き、目と手を合わせる動き(目と手の協応)、着替えや片付けなどの毎日の生活動作を、遊びや活動を通して練習する支援です。
作業療法は、本来は作業療法士(OT)という専門職が行うリハビリテーションです。ぐりーんには作業療法士は在籍していないため、作業療法の考え方を参考にした支援として、職員が行います。
専門的支援の支援方法の1つです
「作業療法の考え方を取り入れた支援」は、ぐりーんの専門的支援で選べる19の支援方法の1つです。保護者の方のご希望と担当者会議での話し合いをもとに、お子さんに合う方法を選びます。
対応する主な領域: 運動・感覚健康・生活
このページでわかること
・作業療法の考え方を取り入れた支援とは、どんな支援か
・こんなお子さんに向いています
・ぐりーんでの進め方
・タブレット教材の画面
・おうちでできること
・よくあるご質問
どんな支援?
作業療法でいう「作業」とは、着替える・食べる・書く・遊ぶなど、毎日の生活の中でする活動のことです。手先を思いどおりに動かすには、姿勢を保つ力、指先の力、見たとおりに手を動かす力など、いくつもの力が関わっています。この支援では、土台の部分から少しずつ練習し、毎日の生活の中で「自分でできた」を増やすことをめざします。
- 姿勢を
整える - 手先を
使う - 目と手を
合わせる - 生活の
動作へ
つまむ・ちぎる・ひも通し・洗濯ばさみ・はさみなど、指先や両手を使う活動です。
なぞり書き・点つなぎ・迷路・お手本を見て写すなど、見たとおりに手を動かす練習です。
ボタン・着替え・片付けなどを手順に分けて、一つずつ練習します。
こんなお子さんに
・手先が不器用で、細かい作業に時間がかかる
・鉛筆の持ち方が安定しない、はさみが苦手
・ボタン・お箸・着替えなど、生活の動作に時間がかかる
・座っている姿勢がくずれやすい
・線や字が枠からはみ出しやすい
体の動きの不器用さについてはDCD(発達性協調運動症)でもまとめています。
ぐりーんでの進め方
1. 姿勢と体の準備
座る姿勢や机・いすの高さを整え、壁押しやぶら下がりなど、肩や腕を使う遊びで、手先を使う準備をします。
2. 手先の活動
洗濯ばさみ・ひも通し・粘土・シール貼り・はさみなど、つまむ・はさむ・両手を使う活動を、できる段階から行います。
3. 目と手を合わせる練習
なぞり書き、点つなぎ、迷路、お手本を見て写す教材などで、見たとおりに手を動かす練習をします。
4. 生活動作の練習
ボタン・着替え・片付けなどを手順に分け、一つずつ練習します。手順を絵カードで見せることもあります。
道具や活動の内容は拠点によって異なります。生活の動作は、生活自立・はたらく準備の支援プログラムとあわせて行います。
タブレット教材ではこんな教材を使います
点を順にタッチしてお手本と同じ線をかく「うつしてみよう」や、職員と一緒に取り組む「てんてんを なぞろう」などのカード教材を使います。カードの教材では、画面で手順を確かめながら、実際の鉛筆や紙で取り組みます。
※ 画面は、職員の確認用の画面で撮影したものです。問題は取り組むたびに変わります。
おうちでできること
厚紙のふちに洗濯ばさみをとめる・はずす遊び。指先でつまむ力を使います。
小さくちぎる、丸めるなど、手のひらと指先を使う遊びです。
大きめのボタンの服から練習すると、できた経験を積みやすくなります。
時間がかかっても、できたところを具体的にほめてあげてください。全部を一人でさせず、最後のひと手間だけ自分でする方法(できるところから任せる)もおすすめです。
支援の様子を、見学でご覧ください
見学では、実際の活動やタブレット教材の様子をご覧いただけます。お子さんに合う支援方法についても、お気軽にご相談ください。受給者証の申請前からご相談いただけます。
よくあるご質問
Q. 作業療法士はいますか?
A. ぐりーんには作業療法士は在籍していないため、作業療法そのものは行っていません。作業療法の考え方を参考に、職員が手先や生活動作の支援を行います。作業療法士による評価やリハビリをご希望の場合は、医療機関とあわせてご利用ください。
Q. 字を書くのが苦手です。どんな練習をしますか?
A. 字を書くことには、姿勢・手先の動き・見る力など、いろいろな力が関わります。この支援では、その土台となる手先の動きや、見たとおりに手を動かす練習をします。見る力が関係していそうなときは、ビジョントレーニングを組み合わせることもあります。
Q. 着替えの練習もしてもらえますか?
A. はい。着替えを手順に分けて、できるところから一つずつ練習します。手順を絵カードで見せることもあります。
Q. 家で特別な道具は必要ですか?
A. 必要ありません。洗濯ばさみ・粘土・ボタンの大きい服など、身近なもので取り組めます。
※ ぐりーんは医療機関ではありません。このページでご紹介している支援は、療法や特定の方法そのものではなく、その考え方を取り入れた支援です。成長のしかたやペースはお子さん一人ひとりちがい、特定の結果をお約束するものではありません。お子さんの発達や体のことで心配なことは、医療機関にもご相談ください。
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