言語療法の考え方を取り入れた支援|聞く・口を動かす・話すを段階的に練習します
「言語療法の考え方を取り入れた支援」は、ことばの土台になる「聞く」「口を動かす」「話す」を、遊びや教材を通して段階的に練習する支援です。
言語療法は、本来は言語聴覚士(ST)という専門職が、ことばや発音、飲み込みなどを評価して、医療機関などで行うものです。ぐりーんには言語聴覚士は在籍していないため、言語療法の考え方を参考にした支援として、職員が行います。
専門的支援の支援方法の1つです
「言語療法の考え方を取り入れた支援」は、ぐりーんの専門的支援で選べる19の支援方法の1つです。保護者の方のご希望と担当者会議での話し合いをもとに、お子さんに合う方法を選びます。
対応する主な領域: 言語・コミュニケーション認知・行動
このページでわかること
・言語療法の考え方を取り入れた支援とは、どんな支援か
・こんなお子さんに向いています
・ぐりーんでの進め方
・タブレット教材の画面
・おうちでできること
・よくあるご質問
どんな支援?
ことばが出るまでには、音を聞き分ける、ことばの意味が分かる、口や舌を思いどおりに動かす、伝えたい気持ちがある、といったいくつもの土台があります。この支援では、お子さんの今の段階を確かめ、土台の部分から少しずつ練習します。
- 聞く
- わかる
- 口を
動かす - 話す
- 話を
組み立てる
音を聞き分ける遊びや、聞いたことばの絵を選ぶ練習で、ことばを聞いて分かる力を育てることをめざします。
吹く・まねっこなどの口の体操あそびで、口や舌を動かす経験を増やします。
絵を見て名前を言う、2語・3語の文を作る、「いつ・どこで・だれが」で話す練習をします。
こんなお子さんに
・ことばがなかなか増えない
・発音がはっきりしない、聞き返されることが多い
・聞いて分かるのが苦手、ことばの指示が伝わりにくい
・話を順番に組み立てるのが苦手
・伝えたいことはあるけれど、ことばにするのに時間がかかる
ことばの育ちが気になるときの考え方はことばの遅れでもまとめています。発音や飲み込みに心配があるときは、医療機関の言語聴覚士への相談もあわせてご検討ください。
ぐりーんでの進め方
1. 今の段階を確かめる
聞いて分かることば、話せることば、口の動かし方などを、遊びの中で確かめます。保護者の方からも、おうちでの様子をうかがいます。
2. 口の体操あそび
シャボン玉やストローで吹く、舌や口の形のまねっこなど、楽しく口を動かす遊びを短い時間で取り入れます。
3. 聞く・わかるの練習
音を聞き分ける遊びや、読み上げられたことばを聞いて絵をタッチする教材で、聞いて分かる力を練習します。
4. 話す・文を作る練習
絵を見て名前を言う、「あかい ブーブー」のように2語をつなぐ、「いつ・どこで・だれが」で話すなど、できる段階から一つずつ進めます。
5. 記録して見直す
できたことを記録し、モニタリングで保護者の方と一緒に次の目標を考えます。
4拠点とも、ことば・コミュニケーションの支援プログラムとあわせて行います。
タブレット教材ではこんな教材を使います
読み上げを聞いて絵をタッチする「聞いてタッチ」の教材や、文の中から「いつ」「どこで」を見つける文づくりの教材などを使います。話すことばがまだのお子さんも、タッチで答えられます。
※ 画面は、職員の確認用の画面で撮影したものです。問題は取り組むたびに変わります。
おうちでできること
お子さんが「ブーブー」と言ったら「赤いブーブーだね」のように、少しだけ長くして返します。言い直しはさせず、正しい形を聞かせるだけで大丈夫です。
シャボン玉、ストローでブクブク、ラッパなど。楽しめる範囲で、短い時間にしましょう。
絵本を読みながら「ねこはどれ?」と聞き、指さしで答えてもらいます。
うまく言えないときに何度も言い直させると、話すことが苦手になってしまうことがあります。伝えようとした気持ちを受け止めることを大切にしてください。
支援の様子を、見学でご覧ください
見学では、実際の活動やタブレット教材の様子をご覧いただけます。お子さんに合う支援方法についても、お気軽にご相談ください。受給者証の申請前からご相談いただけます。
よくあるご質問
Q. 言語聴覚士による言語療法を受けられますか?
A. ぐりーんには言語聴覚士は在籍していないため、言語療法そのものは行っていません。言語療法の考え方を参考に、職員がことばの土台を育てる支援を行います。発音や飲み込みについて専門的な評価や訓練をご希望の場合は、医療機関とあわせてご利用ください。
Q. ことばがまだ出ていなくても利用できますか?
A. はい。話すことばがまだのお子さんには、聞いて分かる練習や、絵カード・指さしなど、ことば以外で伝える方法から始めます。絵カード交換式コミュニケーションを組み合わせることもあります。
Q. どのくらいの時間、取り組みますか?
A. お子さんの集中できる長さに合わせて、短い時間の活動を、ほかの支援と組み合わせて行います。
Q. 家で練習させたほうがよいですか?
A. 練習の時間を作るより、ふだんの会話の中で、お子さんのことばを少しだけ長くして返す関わりがおすすめです。連絡帳の「おうちでできること」もご参考にしてください。
※ ぐりーんは医療機関ではありません。このページでご紹介している支援は、療法や特定の方法そのものではなく、その考え方を取り入れた支援です。成長のしかたやペースはお子さん一人ひとりちがい、特定の結果をお約束するものではありません。お子さんの発達や体のことで心配なことは、医療機関にもご相談ください。
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