インリアル・アプローチの考え方を取り入れた支援|大人の関わり方で、ことばとやりとりを引き出す
「インリアル・アプローチの考え方を取り入れた支援」は、大人がお子さんのペースに合わせて、待つ・見守る・まねる・ことばを添えることで、お子さんからの発信とやりとりを引き出すことをめざす支援です。
お子さんに何かを「させる」のではなく、大人の関わり方を工夫するのが特徴です。ご家庭でも取り入れやすい考え方です。
専門的支援の支援方法の1つです
「インリアル・アプローチの考え方を取り入れた支援」は、ぐりーんの専門的支援で選べる19の支援方法の1つです。保護者の方のご希望と担当者会議での話し合いをもとに、お子さんに合う方法を選びます。
対応する主な領域: 言語・コミュニケーション人間関係・社会性
このページでわかること
・インリアル・アプローチの考え方を取り入れた支援とは、どんな支援か
・こんなお子さんに向いています
・ぐりーんでの進め方
・タブレット教材の画面
・おうちでできること
・よくあるご質問
どんな支援?
インリアル・アプローチは、アメリカで生まれ、日本でもことばの支援の場で使われている、大人の関わり方の考え方です。大人が質問や指示を減らし、お子さんの興味やペースに合わせて応えることで、お子さんが自分から伝えたくなる場面を作ります。
- 待つ・
見守る - よく
見る - まねる
- ことばを
添える
| 関わり方 | やり方の例 |
|---|---|
| まねる | お子さんの動きや声を、大人がそのまままねします |
| 実況する | お子さんがしていることを、短いことばで伝えます。「積んだね」「高いね」 |
| 大人のことを話す | 大人がしていることを、ことばにして聞かせます。「おとなも のせよう」 |
| 正しく言い直す | 言いまちがいを直させず、正しいことばで返します。「テレビ」→「テレビだね」 |
| 少し広げる | お子さんのことばに少し付け加えて返します。「ブーブー」→「赤いブーブー」 |
こんなお子さんに
・ことばがゆっくり
・自分から話すことが少ない
・質問されると黙ってしまう
・やりとりが続きにくい
ことばの育ちが気になるときの考え方はことばの遅れやオウム返しのページでもまとめています。
ぐりーんでの進め方
1. お子さんのペースで待つ
大人が先回りせず、お子さんが何に興味を持っているかをよく見て、発信を待ちます。
2. まねる・実況する
お子さんの動きや声をまねしたり、していることを短いことばで実況したりします。
3. ことばを添えて広げる
お子さんのことばを正しく言い直したり、少し付け加えたりして返します。
4. ほかの支援の中でも
遊びや教材の時間など、ほかの支援の中でも、同じ関わり方を取り入れます。
タブレット教材ではこんな教材を使います
インリアル・アプローチは大人の関わり方の考え方なので、教材そのものより、教材の時間の関わり方に生かします。正解を急がせず、お子さんの指さしや声にことばを添えて応えます。
※ 画面は、職員の確認用の画面で撮影したものです。問題は取り組むたびに変わります。
おうちでできること
「これ何?」と聞く代わりに、「積んだね」「高いね」と、お子さんがしていることをことばにします。
お子さんの声や動きを、そのまままねしてみます。お子さんが大人を見るきっかけになります。
お子さんが何か伝えようとしているときは、先回りせず、少し待ってみます。
うまく言えないときも、言い直しはさせず、正しいことばで返すだけで大丈夫です。
支援の様子を、見学でご覧ください
見学では、実際の活動やタブレット教材の様子をご覧いただけます。お子さんに合う支援方法についても、お気軽にご相談ください。受給者証の申請前からご相談いただけます。
よくあるご質問
Q. 言語療法の考え方を取り入れた支援とは何がちがうのですか?
A. 言語療法の考え方を取り入れた支援は、聞く・口を動かす・話すを段階的に練習する支援です。インリアル・アプローチの考え方を取り入れた支援は、大人の関わり方を工夫して、お子さんからの発信を引き出す支援です。組み合わせることもあります。
Q. 家族でもできますか?
A. はい。質問を減らして実況する、まねをする、少し待つなど、ご家庭でも取り入れやすい関わり方です。ペアレントトレーニングのページでも、ご家庭での関わり方をご紹介しています。
Q. 何歳から取り組めますか?
A. 年齢よりも、今のことばや、やりとりの様子に合わせて取り組みます。幼児から小学生まで取り入れられます。
※ ぐりーんは医療機関ではありません。このページでご紹介している支援は、療法や特定の方法そのものではなく、その考え方を取り入れた支援です。成長のしかたやペースはお子さん一人ひとりちがい、特定の結果をお約束するものではありません。お子さんの発達や体のことで心配なことは、医療機関にもご相談ください。
関連ページ
奈良県の4拠点で、支援方法のご相談ができます
見学・相談だけでも大丈夫です。お近くの拠点をご覧ください。
