社内コラム|令和8年11月号
ジョハリの窓|自分の「良いところ」は、人との関わりの中で見つかる
公開日:2026年11月3日 発行:株式会社ぐりーん
ぐりーんでは毎月、職員に向けて社内コラムを共有しています。このページでは、その中から、これから一緒に働く方にも知っていただきたい考え方を、読みやすく編集してご紹介します。
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「自分の強みって何だろう?」と迷ったら
「自分に向いている仕事は何だろう」「自分の良いところはどこだろう」。転職や就職を考えるとき、こんなふうに立ち止まった経験がある方は多いのではないでしょうか。
自分のことは、意外と自分では分かりにくいものです。毎日あたりまえにしていることほど、それが「強み」だとは気づきにくいからです。
一方で、「〇〇さんは、子どもへの声のかけ方がやさしいね」「〇〇さんがいると、場が明るくなるね」と人から言われて、はじめて自分の良さに気づくことがあります。人と関わることで、自分の新しい一面が見えてくることも少なくありません。
「ジョハリの窓」とは
こうした「自分の見え方」を整理する考え方に、「ジョハリの窓」があります。1955年に、アメリカの心理学者ジョセフ・ルフトとハリントン・インガムが発表した、対人関係の中での気づきを表すモデルです。2人の名前(ジョーとハリー)を組み合わせて、この名前がつけられました。
ジョハリの窓では、「自分が知っているか・知らないか」と「他人が知っているか・知らないか」の組み合わせで、自分を4つの窓に分けて考えます。
知っている
気づいていない
開放の窓
自分も他人も知っている自分
盲点の窓
自分は気づいていないが、他人は知っている自分
秘密の窓
自分は知っているが、他人には見せていない自分
未知の窓
自分も他人も、まだ気づいていない自分
「開放の窓」を広げる2つの方法
ジョハリの窓では、人との関わりを通して「開放の窓」が広がっていくと、自分らしさを出しやすくなり、まわりとの関係も築きやすくなると考えます。広げ方は、大きく2つあります。
- 人から教えてもらう(フィードバック):まわりの人が気づいている自分の良さやくせを伝えてもらうと、「盲点の窓」が小さくなります
- 自分から伝える(自己開示):自分の考えや得意なこと、苦手なことを話すと、「秘密の窓」が小さくなります
そして、新しいことに挑戦したり、いろいろな人と関わったりする中で、「未知の窓」にあった自分に、ふと気づくこともあります。「こんなことが得意だったんだ」という発見は、一人で考え込んでいるときより、人と一緒に何かをしているときに訪れるのかもしれません。
自分が思う「自分」と、人から見た「自分」を照らし合わせてみる。それだけでも、自分への理解は少しずつ深まっていきます。この考え方は、職場のチームづくりや研修などでも、よく取り入れられています。
子どもの支援にも、働く私たちにも
子どもたちにも、本人がまだ気づいていない「盲点の窓」があります。「最後までがんばれたね」「お友だちに順番をゆずってくれたね」と、職員が見つけた良いところを具体的なことばで伝えることは、子どもが自分の良さに気づくきっかけになります。
また、同じ子どもでも、見る人によって見えている姿は少しずつ違います。ぐりーんでは、月1回の個別支援会議で、職員それぞれが見つけたお子さんの様子や良いところを持ち寄り、一人ひとりへの関わり方を話し合っています。いろいろな目で見ることで、その子の新しい一面に気づけることがあります。
これは、働く私たちにとっても同じです。「〇〇さんのあの声かけ、参考になりました」「あのとき手伝ってくれて助かりました」。そんなひと言が、伝えられた人にとっては自分の強みに気づくきっかけになります。新しく入った職員には半年間、先輩職員がエルダー・メンターとしてつき、日々の仕事の中で気づいたことを伝え合える体制にしています。
心理学の考え方は、むずかしい専門知識というより、毎日の関わりを少し良くするためのヒントとして役立ちます。お互いの良いところを見つけ、ことばにして伝え合う。そんな職場で、一緒に子どもたちの「まだ見ぬ窓」を探していけたらうれしいです。
監修:久保 崇太郎(心理指導担当職員・保育士) 監修日:2026年11月3日
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